編集長が聞いてきました

住宅ローンは?頭金は?自営業4年目でも土地と注文住宅を買えた理由

住宅ローンは?頭金は?自営業4年目でも土地と注文住宅を買えた理由

収入の見通しが立たない自営業が家を建てるなんて、無理だと諦めていませんか?
そんな不安を払拭し、今年土地と注文住宅購入を果たしたOlein Designの久野晃司さん。
奥様、3歳の長男、1歳になる次男の4人家族です。

注文住宅で土地も購入を決断するとは、大英断。
私も同じ自営業として、住宅ローンを組むことのハードルの高さといったら・・・。

住宅購入の決断に至る背景や、住宅ローンについてなどを気になることを伺ってきました。

自営業は前年度の業績が信用に響く

久野さんは奥様とお子様が2人の4人家族で、岐阜市内の賃貸マンションに暮らしています。
フリーランスのデザイナーとして独立して今年で4年目。

家を買おうと決めた理由は、次男の誕生がきっかけ。
すると感じるのは賃貸マンションの限界です。

悪気はなくても集合住宅の特性上、上の階の子どもの走り回る音が階下に響いてしまうもの。
遊び盛りの子どもに、走り回るなと言うのも酷な話です。

久野さんの上の階の方のお孫さんが来た時、走り回る音で遊びに来たことがわかるそうです。

ウチも下の階の方にご迷惑かけているんだろうなあと、音を聞くたびに申し訳なくなってしまって。

下の階の方と顔を合わせた時に「いつもスミマセン」と声掛けはしているけれども、やはり気になってしまう。
もうすぐ次男も生まれるし、長男が大きくなるにつれ活動量が増えると、さらに迷惑がかかってしまうかもしれない・・・。
そんな不安が日に日に大きくなっていきます。

そしてもう一つはスペースの問題です。
奥様のご両親は他県に住んでいて、おいそれとは遊びにこれない距離。

「帰省は年に1~2回ですが、その度に妻が『親が死ぬまでにあと何回会えるのかなあ』なんてつぶやくんです。
もっと家が広ければ気軽に来て、泊まってもらえるのにと思っていました。

すると解決策は、やっぱり「家を建てる」ということに集結します。
とはいえ、自営業が家を買う壁は「住宅ローン審査に通りにくい」ということ。

フリーランスとして独立してから少ないながらも右肩上がりの売上を計上できていましたが、今年は業績が思わしくないこともあって、今年の書類までで融資申請できるタイミングで住宅購入を考えました。

そして奥様の復職も1年後と決定しているし、今は低金利で1%台でローンが組める。
さまざまなタイミングがそろった今が買い時なのではないかと、奥様に相談した所、賛成してもらえ、ドキドキしながらもマイホーム計画を始動することにしました。

両親に背中を押され土地購入も行うことに

まずは久野さんのご両親に相談をします。

現在は車で3分ほどの近距離に住んでいます。

実家で二世帯という手もありましたが、私たち子どもが独立して自分たちのペースで自由に生活できるスタイルを楽しんでいました。
相談した結果、今の生活スタイルはそのままで、近くでお互いを感じられる距離で暮らそうとなり、家を建てる土地探しを進めることになったんです。

今でも十分に近いですが、徒歩圏内であれば、今よりも子育てのサポートが受けられるようになります。
共働きの夫婦にとっては重要なポイントですね。

実家の近くに住むことを考えると現状、建売りは不可能なので、土地購入で注文住宅という選択肢になります。
まずは家を建てる住宅メーカーや工務店を探しながら、並行して土地探しも進めました。

注文住宅は自分たちの意思が重要です。
選択肢が無限にあるのですが、いつまでも迷うと決めきれなくなることを懸念し、情報整理の効率化を図ります。

どういう家に住みたいかをお互いの価値観を見える化するために、雑誌を購入し、気になるページに付箋を貼っていったのです。

妻と自分の色を分けて貼るのがポイントです。
お互いどういう家に憧れているのかがすぐにわかって、便利でした。

付箋を貼ったメーカーに片っ端から資料請求し、お互いの価値観や好みを絞り込ませて行きました。

その結果、大まかに以下の2点がメーカー選びのポイントになりました。

  • 鉄骨の家
  • 太陽光を設置し、自宅で使うエネルギー消費を自家発電で賄うZEHに対応した家

価値観をすり合わせた結果、地震に強い家であることと、光熱費の負担が軽くなることを重要視していることがわかったのです。
次は現物を見に行くべく、住宅展示場に行ってみることにしました。

最寄りの2つの大きな展示場の中にある全ての住宅メーカーを回った結果、上記の条件を満たすメーカーで、かつ営業マンの相性が一番良かったトヨタホームにお願いすることになりました。
その時に土地購入の相談もしたところ、探しているエリアに強い不動産屋さんを紹介していただきます。

この不動産屋さんは本当に頼りになるところで、実家の斜向いの角地を購入することができたんです。

メーカー決定、土地決定とトントンとコトは進んでいますが、自営業にとっての最難関「住宅ローン」はどうなったのでしょうか?

自営業でも安心して借りられる「フラット35」

ローンについては、熱心に営業マンに相談しました!

情報を集め、整理するのが得意な久野さんは、展示場に来る前にある程度住宅ローンについては調べていました。

収入が安定しない自営業にとって外せないのは固定金利で、契約時の金利が適用される「フラット35」が一番いいと思いました。
あとは手数料を比較して、どこで借りるかを検討している段階だったんです。

この手数料は借入額の1.0%~2.0%程度と、金融機関によって違います。
借入額が数千万となる住宅ローンでは、この手数料の負担は見逃せないポイントです。

トヨタホームに相談した所、系列の金融機関で借りると事務手数料が割引になるキャンペーンを教えていただきました。

他社と比較した結果、圧倒的に安かったので即決。

月々の返済は今の家賃より上がる上、妻の住宅手当が持ち家になるともらえなくなるので月の負担は今より大きくなります。
しかし住宅ローン控除なども入れてトータルで試算すると、けして無理な金額ではないと判断しました。

そして、住宅ローンに頼ってばかりでは注文住宅は建てられません。
頭金の貯金は、毎月コツコツと用意していました。

住宅購入のすべてをローンで賄うこともできますが、その場合には1割分の借り入れにはフラット35の固定金利は適応されず「フラット35併用ローン(金融機関により名称が変わる)という「変動金利型ローン」を使わなくてはならなくなる可能性があります。
そのため、最低でも住宅購入費用の1割の頭金を用意しておくことが大切かと思います。

久野さんはご自身の貯金などで、ある程度の頭金を用意することができたそう。
たしかに自営業は会社員よりも、頭金(現金)の効力が大事なのですね。
ローンが決まり、書類を揃え、あとは審査を待つだけとなりました。

住宅ローンの審査クリアした理由

気になる審査結果ですが、めでたく融資が下りることになりました。

結果は妻が公務員で、産休後はフルタイムで働くという属性のよさに救われたんですよ。
審査では僕の業績よりも、信頼が持てたのでしょう。
ますます妻に足を向けて寝られません・・・。

ただし難点もあります。

住宅が完成して引き渡しから、妻の職場復帰までつなぎ融資で補う形になります。
その期間の金利が発生するので、今住んでいるマンションの家賃と発生する金利を精査して、引き渡し時期をいつ頃にしてもらうかを検討しています

つなぎ融資の金利はちょっと高めなので、早めに終わらせたいと話していました。
現在は地鎮祭も終わり、工場生産の家を見学に行くなど、順調に建築が進んでいます。

怖いけれど家を買うと決めてよかった

ちなみに久野さんは、ご自身のブログ「Olein」を運営しており、その中で奥様のことを「嫁様」と呼んでいます。
自分の仕事をしっかりと持ち、久野さんの仕事への理解と応援をしてくれる彼女へのリスペクトから。

不安定な自営業だけれども、奥様、子ども、お互いの両親の喜ぶ顔のために購入の決断をしました。

最後にもう一度。
「やっぱり自営業で家を買うのは怖くないですか?」

そりゃ怖いですし、何度も迷いました。
でもここまで自分を追い込んだらもうやるしかない。
仕事に対しては前よりもっと意欲が湧いています。

このインタビュー中は、家を買うと決めてよかったと力強く話していました。

一番良かったのは、家があることでみんなが楽しく生活する姿をイメージできること。
そして、家を買うと決めてから妻と価値観を話し合う機会が増えて、お互いについて新たな発見があったのも良かったですね。

家を買うのは自営業でなくとも、勇気がいります。
久野家にとって一番の目的は、家族みんなが喜ぶ場所を作ること。
そのために、どうしたら達成できるかをきちんと調べて、情報を整理し、比較検討することで実現していったプロジェクトなのかなと思います。

自営業の審査は頭金をしっかり貯めることと、配偶者の属性がいい場合はありがたく助けを借りる。

実は家事が得意なので、「主夫」とブログで名乗っています(笑)。
家ができてからも、子育ても家事も率先してやって妻の負担を減らそうと思っています。

準備をしつつ、状況に合わせて柔軟に選択していけば、自営業でも家を買えるのだとわかりました。


この記事を書いた人

北村美桂

北村美桂

男性週刊誌のライターを経て、ポータルサイトなど約7年WEBメディア運営に関わり独立。WEBを中心に活動するライター。歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営者でもあり、参加者全員が新聞紙カブトをかぶる歴史イベント「名古屋歴史ナイト」も3ヶ月に1回開催中。リビング書斎とパクチーがたくさん育てられる家庭菜園がある家が理想。

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