女一人で古民家を借りました

築100年の古民家リフォーム、壁の修復と仕上げの方法(第2回)

築100年の古民家リフォーム、壁の修復と仕上げの方法(第2回)

名古屋駅から徒歩圏内の好立地で、築100年の古民家を事務所兼、自宅にしているデザイナーの山田さん。
20年間誰も住んでいなかった家なので、とても住める状態ではありません。
左官屋さん、大工さんと言ったプロの手を借りる部分と、それ以外は自分でリフォームやDIYをして、自分の住まいを作っています。

今回は自分で家中の壁を塗り、台所の床貼り、天井のベニヤ板を剥がして梁を出すなど、大改修を3ヶ月かけてほぼ1人で行ったそう。
女性一人でそんなことできるの?

山田さんが特別器用だったというかというと、そうでもないようです。

自分でのリフォーム時間はかかりますけど、楽しかったですよ。

とのこと。

山田さんの作業内容です

  1. 不要なベニヤ剥がし
  2. 不要なクロス剥がし
  3. 壁の仕上げ
  4. 床の塗装(リビング)
  5. 障子張り
  6. 台所のクロスを木のフロアマットに変更
  7. 風呂場など壁のペンキ塗り
  8. 風呂場タイル補修
  9. 建具を調整してはめる
  10. 台所の扉変え

山田さんに具体的なやり方やつかった素材、かかった時間などを詳細に教えていただきました。
将来古民家に住んでみたい、DIYをしてお家の中を変えてみたいと思う方にオススメの記事です。

今回は1~3まで

  • 不要なベニヤ剥がし
  • 不要なクロス剥がし
  • 壁の仕上げ
  • についてご紹介します。

    工務店の見積もりが1,000万円!

    最初は工務店にリフォームの見積もりを依頼したところ1000万円近い見積もりが来たそうです。

    工務店はすべてを完璧に修復するという見積もりを出してくださるので、目玉が飛び出る金額になるんですよ。
    参考にしている、古民家バーの方も1200万円という見積もりが来たそうです。
    古民家の良さは朽ちてる所も味だと思うので、完璧な改修は必要ない。
    やれるところは全部自分でやりたいと思っていたので、最低限の部分をプロにお願いしました。

    ちなみに、一番高いのは「土壁直す」作業のようです。
    借りている古民家の壁はすべてやり直しなので、50万円以上かかりました。

    IMG_0728

    山田さんの実際にかかったリフォーム費用をもう一度ご紹介。

    壁の修復 約57万円(左官屋さん)
    リビングの床の張替え 約15万円(大工さん)
    自分で行うDIY道具 約10万円
    バランス釜の撤去と湯沸し器設置 1.2万円

    合計で100万円いくかいかないかくらいで抑えられていますね。
    実は山田さん、家が出来上がっていない状態で引越しています。

    前の家と、古民家の家賃が2重にかかるのは痛くて。
    住める状態ではないですが、寝室のある2階だけでも住めれば大丈夫だろうと思ってそこだけ急いでもらいました。

    期間は左官屋さんの壁補修が1ヶ月半、その後大工さんにリビングの床の張替えが2日間くらいかかりました。
    私は3ヶ月くらいかけて、今の状態になるまで、住みながら毎日コツコツ直していった感じです。
    週末はもちろん、朝会社に行く前、帰ってきてから少しずつ作業しました。

    修復の第一歩は、古い板やクロス剥がしから

    初めに行ったのは、古いベニヤ板やクロスを剥がすこと。

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    土壁は竹や藁が土台になっているので、劣化するとボロボロ落ちてくるので、住む人が上から紙やベニヤ板を貼って、応急処置を繰り返して住んでいたようです。

    私がクロスを剥がしたり、ベニヤ板を剥がして、左官屋さんが壁を直していました。
    左官屋さんの横でそんな作業をしているものだから、「君、すごいね」と驚かれていました。
    こういう作業も含めて依頼することが多いようで、自分でやろうとすることが珍しいみたいです。

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    ベニヤ板をどんどんはがしていくと、歴代住人の補修履歴が明らかになっていったそうです。
    最初は古民家然とせず、ベニヤ板で覆われた状態だったそうですが、これをはがすと味のある梁が出てきます。

    dav

    こうした梁を見つけるとテンションがあがりました。
    こんなに素敵なものを隠してるなんてもったいないですよね。

    左官屋さんから教わりながら作業したことがよかった

    左官屋さんにお願いして家中の壁を整えてもらいました。
    いわゆる土壁の状態にしてもらったんですが、家中の壁なので1ヶ月半位かかりました。

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    この家中の壁を整えるだけで予算に達してしまったので、その後の仕上げは自分で行うことにした山田さん。
    左官屋さんの作業中に、仕上げの相談をしました。

    壁の修復DIYで人気なのは、ツルッとした漆喰、自然の風合いがナチュラルな珪藻土。
    しかし実はこの2つ材料費が意外と高いのです。

    その時に「じゅらく」という素材を勧めてくれたんです。これだと珪藻土のような温かみのある仕上がりで、価格もお値打ち。耐火性に優れた素材なので、機能的にも嬉しいですよね。

    左官屋さんの作業中、仕上げの指導もしてもらった山田さん。

    道具も貸してくださったので、左官屋さんに教えてもらって仕上げをやりました。
    意外と仕上げは簡単で、下から上へ塗っていくだけ
    初めてやったんですけど、「筋がいい」と褒められました。

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    一人で塗る時もあれば、友だちが来て珍しい壁塗り体験をしていくこともあったそうです。

    最初は自分の寝室などプライベートな部分から、最後はリビングなどひと目につきやすいところの順に作業しました。
    初めはうまく塗れないと思っていたので、いきなり目立つ部分を塗らないようにしていました。

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    すべてをじゅらくで塗ったわけではありません。
    もともとの風合いを活かした部分を作って、古道具の瓶と枝をディスプレイ。
    雰囲気があって素敵ですね。

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    ここは元々台所があった場所で、釜戸の蒸気を外に逃すために昔は屋根に穴が空いていました。
    ここがボロボロなままなので、下が白いとちょっと綺麗すぎて上の空間が汚く見えるかなと。
    そこで、壁を黒にしようと思いました。

    dav

    しかし、

    左官屋さんに相談したら黒い壁の素材をわざわざ買わなくても、、今の白いじゅらくに炭の粉を混ぜて黒色を出せると教えてもらったんです。

    これが実際に使った食用の炭パウダーで、ネット通販で手に入れました。
    これをじゅらくに混ぜて自分の好みの色を作っていきます。

    dav

    その自作の素材で作った壁がコチラ。ナチュラルなだけでなく、かっこいい部分もあります。
    こうして壁に変化を持たせているのに、統一感のある空間ができました。

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    計算したわけではなく適当です(笑)

    とのこと。

    お風呂のタイルも分けてもらって、貼り方も教えてもらいました。
    おかげでリフォームが順調に進んだので、やっぱり職人さんはすごいなあと改めて思いました。

    まとめ

    今回は壁の修復と仕上げを中心にお伝えしました。
    内容としては、
    「漆喰や珪藻土に風合いが似ていて、お値段がリーズナブルなじゅらく壁を利用」
    「プロにしかできない土壁の修復、板の張替えは依頼し、自分でできるところは直す」
    「壁の色もすべて修復せず、炭パウダーを混ぜて自分が作りたい色を作る」
    が、今回山田さんの行った古民家DIYでした。

    次回は

  • 床の塗装(リビング)
  • 障子張り
  • 台所のクロスを木のフロアマットに変更
  • 風呂場など壁のペンキ塗り
  • 風呂場タイル補修
  • 建具を調整してはめる
  • までをご紹介します!


    この記事を書いた人

    北村美桂

    北村美桂

    男性週刊誌のライターを経て、ポータルサイトなど約7年WEBメディア運営に関わり独立。WEBを中心に活動するライター。歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営者でもあり、参加者全員が新聞紙カブトをかぶる歴史イベント「名古屋歴史ナイト」も3ヶ月に1回開催中。リビング書斎とパクチーがたくさん育てられる家庭菜園がある家が理想。

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