女一人で古民家を借りました

築100年の古民家リフォーム、台所とリビングとお風呂の修繕(第3回)

築100年の古民家リフォーム、台所とリビングとお風呂の修繕(第3回)

名古屋で築100年の古民家住まいを楽しむ山田さん。
前回は古民家の壁のリフォームについて教えてもらいました。

家のリフォームは「なるべく自分でやりたい」と思っていたので、プロの技術が必要なものと、自分でできるものの2つに作業を分けて行いました。

今回は山田さんが行ったリビング、台所、お風呂、トイレのリフォーム方法を紹介します。

リビングの床だけは大工さんに修繕してもらう

リビングにしようと思っていた部屋は畳だったのですが、フローリングに変えようと思っていました。
さすがに床張りは素人では難しそうだったので、大工さんに依頼。

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一部屋だけの修繕だったので、費用は15万ほどで済みました。

そこから、また山田さんのDIYが始まります。
家とのバランスが不自然で、床の新品感だけが悪目立ちしてしまったそうです。

床も壁の色と馴染むように、上から色を塗ったんです。
ただ塗るだけなので、そんなに難しくないですよ。
塗料はホームセンターなどで売っている、床専用塗料を使いました。

床を塗った結果はこの通り、味のある飴色になりました。
確かにこの部屋には新品のものは似合いませんね。

一人で挑戦した台所のリフォームは理想通りの雰囲気に

お次は台所のリフォームです。
部屋中のペンキ塗りと、クロスの貼り替えを行いました。

まず、最初の台所の状態を見てみましょう。
下の写真のように、最初は黒く変色してしまったクロスが貼ってありました。

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クロスのデザインが趣味ではないため、剥がして新しく好みの床材を張ることにしました。

剥がす作業は難しいものではなく、手作業ですべて剥がせたそうです。
その後はビニール製の床材を買って、貼り替えを行いました。

この床材はよくあるクッションフロアとは違い、質感があって本物の木のような高級感があるのが特徴。

ホームセンターなどでは販売していない商品なので、インターネットで探しに探して手に入れたそうです。
ところで、床材を張る作業は初挑戦の人には、難しいのではないでしょうか?

作業は1日がかりでしたが、この床材はカッターで切れるし、裏に貼ってある粘着テープを剥がすだけなので簡単でした。

その結果、がらりと印象が変りました。
全体的に汚れていて、暗いイメージだった台所がスッキリと明るくなりました。

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そして、こちらの洗面台も山田さんが、手を加えました。
古い洗面台を外して、下の写真のように流しだけの状態にしました。

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そして洗面台の補強をするため支えを自作した点も、ポイントです。
これはホームセンターで木をカットしてもらって、色を塗って作ったもの。
見えない部分もぬかりなく、自作しているのですね。

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歯ブラシなどは、壁面飾り棚を貼り付けて収納しています。

それだけではスッキリした雰囲気にはなりません。
問題はこの全体的に汚れが目立つ白いベニヤの壁です。

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ベニヤの上に張ってあったクロスを剥がして、その上からペンキを塗り直し、シックな印象の台所に生まれ変わりました。

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床の張替え、ペンキの塗り直し、古い洗面台の撤去でスッキリした台所になっています。

左官屋さんの指導を受けながらタイル貼りにもチャレンジ

最後はお風呂のタイルの補修です。
借りる前から比較的きれいなお風呂とトイレでしたが、少し手直しが必要でした。
お風呂のタイルは広範囲で浮いているところがあったので、こちらも修繕にチャレンジ。

タイルのすべてが壊れていたらプロにお願いしますが、一部だったので自力で修繕したそうです。
偶然、壁の修繕をお願いした左官屋さんがタイル職人でもあったため、直々にタイルの貼り方を教わったとのこと。

職人さんが、リフォームの方法を教えてくれるとは珍しいですよね。
その経緯を伺いました。

見積もりに来ていただいた時に、お風呂の修繕はどうするか聞かれました。
「できることは自分でやりたい」と言ったら、自発的に修復に挑戦する姿勢が立派だと気に入っていただけて、貼り方を教えていただけることになりました。

今の時代、何でも自分でやるという人は珍しいと、左官屋さんは言っていたそうです。
タイルの貼り方指導だけではなく、道具の貸出し、お風呂に合う色のタイルを持ってきていただくなど全面的にサポートしてくれました。

ちなみにタイルを持ってきていただいた理由は、古民家のお風呂のタイルと同じサイズのタイルは、現在は販売されていないため。
そこで、市場に出回ってるもので、色も大きさも似たようなタイルを左官屋さんが持ってきてくれたのだそうです。

リフォームを通して、職人さんと温かいコミュニケーションが生まれているんですね。

こちらは左官屋さんの指導を受けて、自分で直したお風呂。
壊れていた部分があったとは思えないほどキレイです。

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そしてトイレもリフォーム。

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床のフロアを貼り直し、ペンキを台所と同じネイビーで塗り直しました。
落ち着いた清潔感のあるトイレに仕上がっていますね。

大掛かりな作業はここまでで、あとは以下の作業を行い、リフォームを完成させました。

  • 建具を調整してはめる
  • 障子張り
  • 建具を調整してはめる
  • 台所の扉変え

自分でリフォームするメリットは、古いものの味を残せること

全体的なリフォームとなりましたが、山田さんはこの作業が楽しかったそうです。

自分でリフォームすることの醍醐味は、古いものの良さを残しながら、不便なところだけを修繕できるところです。

業者にすべておまかせしたら、理想のバランスにはならなかったかもしれません。
全部キレイになってしまったら、古民家の味がなくなってしまいそうですよね。

昔の人は家が壊れれば自分で修繕していたので、私も特別なことをしたとは思っていないんです。
家はメンテナンスが必要だし、手間をかけてあげた分だけ、自分が心地よく暮らせることがわかりました。
まだまだ直したいことろがあるので、これから時間を見つけてコツコツ直していきます。
趣味が1つ増えた感じです。

山田さんの行ったリフォームを以下にまとめました。

  1. 不要なベニヤ剥がし
  2. 不要なクロス剥がし
  3. 壁の仕上げ
  4. 床の塗装(リビング)
  5. 障子張り
  6. 台所のクロスを木のフロアマットに変更
  7. 風呂場など壁のペンキ塗り
  8. 風呂場タイル補修
  9. 建具を調整してはめる
  10. 台所の扉変え

大掛かりな作業は友達に手伝ってもらったりすることもありましたが、基本的には一人でコツコツやっていたそうです。
地道な作業を経て、心地の良い古民家を作り上げることができました。

山田さんは「家は生き物みたいなもの」と、話していました。

家はただ雨風をしのぐためのものではなく、一緒に育てていくものという意味なのでしょうか。
DIYや自力でのリフォームは簡単ではないですが、修繕している過程で家への愛着が育っていくようです。

山田さんの古民家の暮らし、本当に憧れます。


この記事を書いた人

北村美桂

北村美桂

男性週刊誌のライターを経て、ポータルサイトなど約7年WEBメディア運営に関わり独立。WEBを中心に活動するライター。歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営者でもあり、参加者全員が新聞紙カブトをかぶる歴史イベント「名古屋歴史ナイト」も3ヶ月に1回開催中。リビング書斎とパクチーがたくさん育てられる家庭菜園がある家が理想。

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