キラリ☆職人技

家を守る強さと、自然な美しさを取り戻す!外壁塗装のスゴワザ

家を守る強さと、自然な美しさを取り戻す!外壁塗装のスゴワザ

こんにちは。フリーライターの増田有香です。

みなさんは、家の外壁をじっくりと見てみたことはありますか?
改めて見てみると建てたばかりの頃に比べて、色や状態が劣化していることに気づくかもしれません。

そんな経年劣化をリカバリーし、家を守ってくれるのが「外壁塗装」の存在。

見た目を美しくするのはもちろんですが、家の修繕をしっかり行うことで、長く、心地よく住める家をお届けしていくのが私たちの仕事です。

そう語るのは、夏目建装の代表取締役、夏目守道さん。
夏目建装さんは地元・愛知県高浜市で2002年に創業。
今の住まいの外壁になじむ塗装と、建物を長く大切に守ることにこだわる「地域密着型の会社」です。

事業内容は、一般住宅や大手ハウスメーカーの一次下請けとして外壁塗装を中心に行い、外壁防水工事やシーリング工事のほか、最近は外溝やエクステリアにも携わっています。

今日はそんな夏目建装で、代表取締役である夏目さんと営業主任の斉藤芳暢さんに、お仕事の内容やスゴ技を伺ってきました。

皆さんのお家は大丈夫?外壁工事のセルフチェック

まずは外壁工事の基礎について伺いました。
外壁工事が必要になるタイミングはいろいろありますが、外壁に以下の4つの現象が見られたら要注意です。

  1. 光沢が低下してきた
  2. ひび割れが見られる
  3. 塗膜の剥離(はげてきている)
  4. チョーキング(外壁に白い粉が吹く)現象が見られる

チョーキング現象とは?

紫外線などの影響で塗装が浮いているような状態のこと。
外壁が粉を吹いていたり、触ったときに手に粉がついてしまうようだと、チョーキング現象を起こしていると言えます。

外壁塗装はどれくらいを目安に行えばいいのでしょうか?

多いのは15年くらいですが、おすすめしているのは10年くらいで、こまめなやり替えが効果的です。
よく、年数に関しては聞かれるのですが、日当たりや環境によって差があるので、現場を見ないと断定できなくて申し訳ないんですが・・・。

ちなみに外壁塗装にオススメの時期は、春と秋だそう。
塗装やシーリング材は、冬場は固まりにくく雨や湿気にも弱いので、乾燥している時期が最適とのこと。
外壁工事を考える時には、ぜひ参考にしてくださいね。

外壁塗装業・夏目建装さんのお仕事とは?

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外壁塗装業と聞くと、新築の家の壁を塗るイメージを持ちますが、もうひとつの大切な仕事が、前述の塗り替えです。

新築の外壁塗装ももちろん行っていますが、弊社では外壁のリフォームにも力を入れているんです。
経年劣化は避けて通れませんが、外壁塗装を行うと見た目が美しくなるだけでなく、傷んだ部分が直り、家が守れるんですよ。
自然現象で割れたり変色した外壁を元に近い状態に近づけ、誰が見ても「直した」と分からないような外壁を再現します。

なるほど。
塗り替えには見た目だけでなく、家を守る働きがあるんですね。
塗り替えやリフォームに力を入れるようになったきっかけはあったのですか?

もともと建設業界にいたのですが、外壁の修復に困っていたハウスメーカーがあり、たまたま知り合いの方から相談を受けたんです。
経験は少なかったのですが、なんとかその声にお応えしたいと試行錯誤していくうち、だんだん仕事の中心となり、会社を立ち上げることになりました。

当時、全国に展開するハウスメーカーは、こういった細かな外壁塗装・補修ができる下請け業者を抱えていましたが、愛知県、特に三河エリアでは少なかったそう。
夏目建装は、「いかに美しく費用をかけずに仕上げるか」を目標に、お客様に喜んでもらいたい一心で、試行錯誤を重ねて高いレベルの補修・塗装技術を養ってきました。
その結果、発注先選びの基準が厳しい大手ハウスメーカーの一次下請け業者として長年活躍。
メーカーからもお墨付きをもらうほどの外壁塗装技術を持つ、夏目建装さんのスゴ技は以下の3つです。

  1. どこを直したのかわからない塗装技術
  2. 緻密な色チェックと色を創りだす技術
  3. 工事前の点検で無駄を出さない工事計画を提案

夏目建装さんのスゴ技は、経年劣化した外壁を、新品だった時と同じように戻してくれるところなのです。
色だけではありません。外壁は家を守る大事な役割なので、こちらも最適な状態に修繕します。

ハイレベルな技術と、専門家ならではの外壁修繕工事のプランニングが夏目建装さんのスゴ技です。
まずは直した箇所がわからないほど精密な塗装技術から見ていきましょう。

スゴ技1・・・どこを直したのかわからない塗装技術

みなさん、この塗装、どこを塗り直したかわかりますか?

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まったくわからないですよね。
ちなみに修繕する前はこんな状態だったんです!

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こちらにはどんな技術を使っているんでしょうか?

とってもシンプルなんですよ。
まず深く広くカットし、次にパテを入れて、最後に塗装するという三段階なんです。

塗装の道具はローラーかはけが基本。
ローラーといって柄をつけられるもの、網の模様になるものなどたくさんの種類があり、大きさも様々です。
いろいろなローラーを駆使し、外壁に合った風合いが出せるように塗装していくそうです。

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じつはこの外壁、細かく見ると塗装の中にはゴマの大きさほどの粒があるんですね。
そのまま同一色で塗ってしまうこともできますが、それでは不自然です。
元の外壁の風合いに近づけるべく、粒のある外壁を塗装で再現していきます。

さらにはこんなこだわりも。

それから、塗装のベースになるパテもただ入れているだけではないんです。
柄に見えるよう凸凹があるので、平たい部分には平たくパテを入れ、盛り上がりやくぼんだ部分はそのように入れ、手作業で凹凸を作っていきます。
使う道具も歯ブラシとか(笑)本当に原始的なんですよ!
いかにも「直した!」という感じにならないよう、丁寧に仕上げていきます。

もともと機械で作られた外壁の一枚一枚。
それを再現するために、パテで凹凸を付け、手作業で粒まで描いていく。
気の遠くなるような仕事です。

均一になると不自然になるので、自然な形に描いていくのは、相当の技術が必要です。
しかも既存の部分に合わせ、この部分「だけ」をやるのは至難の技。
変色もしていますし、相当難しいそうです。

ふっとほかのところを見てから目線を戻したときに「あれ?どこを直したっけ?」って自分でも思ったときは、本当に嬉しい。
というか快感ですね(笑)。

さて、夏目建装さんのスゴさはここだけではありません。
先ほどの塗装技術ともつながっているのですが、こういう壁をよく見かけると思います。

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こちらはメインが茶色、目地の部分がグレーになっていますよね?

外壁の一部を塗りなおす場合、既存の壁に馴染む色を出すため、「2色塗装」という技法を使います。

毛の長いローラーで下の部分を塗り、短いローラーで茶色を塗ってツートンを作って修復します。
やり方はシンプルなんですが、厚さ数ミリ、時には1/10ミリレベルの凹凸を出すために、力の加減や経験が必要になります。

塗り替えでは「新築と同じイメージにしたい」という希望が多く、またハウスメーカーからは「指定塗料と同じ色で補修して欲しい」という要望が多いため、自然な風合いが再現できる2色塗装は重宝されているそうです。

補修場所が広がり、2階にまで及ぶ場合もありますが、夏目建装さんでは単価を変えず、良心的な価格で施工していることも魅力といえます。

スゴ技2・・・緻密な色チェックと色を創りだす技術

質感だけでなく、色そのものを再現するのも夏目建装さんのスゴ技の一つです。

実は塗装のクレームで多いのは「塗ってみたら意外と濃くて気に入らない」という声。
中には「イメージと違うからもう一回塗って欲しい」というお客さんもあるそうです。

色を選ぶ時も小さなサンプルで色を選びますが、実際に塗った感じとは違ってしまうことが多いのです。
すると、お客様も違和感が残るので、工事前に何種類か選んでもらった色を、一度直接壁に塗って見ていただいています。
色は小さな色見本ではわかりにくいですし、一番クレームになるものなんです。

例えば塗替え前と後ではこんな風に変わります。
まずは塗替え前をご覧ください。
少し色がくすんできていますね。

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そして塗替え後。
「塗り替えました!」という大げさな感じではなく、自然な色合いできれいになっています。

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同じ年数が経過しても、外壁の色って場所によって微妙に違いますよね?

そうなんですよ!
塗装の大敵は紫外線。そして雨や風なんです。
ですから日当たりのいい南・東側と、北側では経年変化で色が違います

そのため夏目建装さんでは、新築時と同色にした場合は、北側の劣化の少ない場所を探し、最終的に全体を塗る前にそこで確認を行い、微妙な色の違いを調整するそうです。

さらに色見本と実際の見え方は異なることが多いので、目立たない北側で試し塗りをして施主さんに最終確認していただきます。
それからでないと作業はしませんね。
もし、色見本にはない色の場合は、職人が外壁に合う色をつくることもあります。

ちなみに塗装をして違和感を感じにくい色を挙げるとすれば、ベージュや黄色系、逆に難しい色ははピンク系だそう。

「壁を塗る」ということに関して、その技術と心遣いに驚かされるばかりでしたが、夏目建装さんのスゴ技はこれだけではありません。
「ただ美しくする」だけでなく、「家を長持ちさせ、快適に住んでもらう」ということを大切にしているのです。

スゴ技3・・・工事前の点検で無駄を出さない工事計画を提案

前述のように、外壁を触ったときに粉が付いたり(チョーキング現象)、ひび割れや光沢がなくなってきた時、外壁塗り替えを考える人が多いのですが、工事の依頼が来た時、夏目建装さんが必ず行っているのが点検です。

このスゴ技については、営業の斉藤さんを中心にお話を伺っていきましょう。

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点検ではどんなことをされるんですか?

まずお宅をぐるっと回り、壁のチョーキング現象やひび割れ、コーキングの状態を確認し、最後に屋根をチェックします。
チョーキング現象は紫外線で塗装が浮いている状態のことです。
外壁の間にあるコーキングは継ぎ目の素材がシリコンなので、ひびが入ったり痩せていないかを見ています。

屋根ですか? 
外壁と関係がないと思ってたんですが・・・。

外壁を塗り替える時には足場を組むのですが、実は、足場って1回組むと30万円くらいはかかるんです。
せっかく足場を組んだなら一緒に屋根も修繕したほうが経済的なので、同時に提案させてもらっています。

なるほど、施工だけでなく「足場を組む」ことにそこまで料金がかかるとは知りませんでした。

外壁の劣化が進むと、どう悪いんでしょうか?

まず外壁が雨を弾かなくなります。
外壁の劣化が進むと、外壁が雨を吸うようになってしまい、その水が侵食することで壁にかびが出たり反ったりしてきてしまうんです。

確かに! 水分は屋根だけでなく壁からも入ってきますよね。
壁は家を守る大切な役割を果たしていることが改めて理解できました。

そんな大切な外壁ですが、斉藤さんが実際点検に入ると「直したばかりだけど・・・」と言われるお宅で、すぐに塗り替えが必要な場合をよく見るそうです。

多いのは、継ぎ目の部分であるコーキングの状態を全く無視して塗る、一発塗りやベタ塗りです。
見た目にはキレイに塗装されているので気づきませんが、数年後には見逃したコーキングが割れてくるので、また塗替えが必要になってしまうのです。

そんな罠があることは、ほとんどの方は知りません。
そのため夏目建装さんでは屋根も点検し、一度で工事を済ませる提案をしています。

しかしこのような無駄が起こってしまうのは、工事の内容をしっかり伝えていない業者が多いことと、営業と職人の連携が取れていないことが原因なんだそうです。

下地や継ぎ目、コーキング、屋根、家中をしっかりチェックした上で、工事の提案ができるのが、優良な業者だと思います。
そしてお客さんにも予算がありますので、作業内容と価格をしっかり説明しなくてはいけません。

仕事への思い、若手職人への愛情

夏目建装さんは、高い技術力だけではなく、現場が気持ち良い状態にしておくことも徹底しています。

まず現場のごみはひとつ残らず拾い、毎日必ず掃除を行うことは当たり前。
二人いるなら、二人で二周家を回り、その日のゴミはその日に捨てる。
特に玄関や勝手口は美しくするようにと口を酸っぱくして言っているそうです。

とにかく言っているのは、お客さんに喜んでもらおうということです。
正直、ハウスメーカーの一次下請けは一定の基準を満たしているので、他の業者とは技術に大きな差はないんです。
うちを選んでもらうにはプラスアルファが必要なので、お客さんに喜ばれるような行動をして欲しいんです。
具体的には、気づいたことはすすんでやること。
そして「できません」を言わないこと。
少しでもやれる可能性があるならやろうというのが大事だと思うんですね。
だから、ヘビや害虫の退治などの「ついで仕事」がものすごく多いんですよ(苦笑)。

普段おなしいタイプの職人には時間を取り、思っていることを話してもらったりしています。
また定期的に行う懇親会では、アツイ思いを持った職人同士の議論が白熱することも。

職人って「負けたくない!」というタイプが多いので、たまに仲裁に入ります(笑)。
真剣だからこそ「俺はこうしたい」とぶつかる、それでいいんです。
最終的には全員が頭となってやれるように、教えたいと思っていますね。

最近は若い人が少なく、特に愛知県は地域柄、自動車関係の職場に流れていく若者が多く、建設業の人材不足は深刻な問題であり、今後の課題。
職人不足から、定年した職人が舞い戻るケースもあるそうです。

ありがたいことに、うちの職人は辞めないですね。
特別なことはしていないし、給料もそこまでよくないんですけど(苦笑)。
ただいてくれる以上、ここでの目標や目的を持って欲しいので、給料の面でも微々たるものですが応援しています。

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笑顔を見ていると、働きやすさ、風通しのよさが伺えます。

気になるのでなるべく現場にはいかないようにしていますが(笑)、お客様からのアンケートにはほぼいいことが書かれており、うまくやれてるのかなと思っています。
中には名前を書いて褒められることがあり、笑顔を見せる職人もいます。

気づいたことをさり気なく行い、主張せず自分の仕事を成し遂げる。
大切にしたいことを伝え続けているからこそ、職人魂がある職人さんが多いことも頷けます。

適当な仕事でお金をいただくのは自分が一番嫌なことですし、プロとして、職人として「どうでもいいや」と思うことは絶対にダメだと言い続けています。
メーカーさんに長く使っていただけているのは、こういうことが実践できているからかな・・・と自負していますね。

家を守る「強い外壁」へパワーアップさせることが使命

今回話を伺い、外壁工事は色をあわせて壁を美しく塗るだけでなく、経年劣化から家を守り、心地よく暮らすために重要な役割を果たすことがとてもよくわかりました。

さらに美しい壁を再現するために、ここまで慎重に色合わせや土台の部分にまで神経を使われていることも、初めて知りました。
特に2色塗装の際、0.1mm単位で力を加減して塗装を施すことや、さまざまな条件下で納得するまで色合わせを行う細かな作業こそ、「職人技」なのではないでしょうか。

最後に、熱く語ってくださった夏目社長と斉藤さんに、今後の夢や課題を語っていただきました。

外壁塗装の大切さを広めながら、こまめな修復で家を美しく丈夫に保てる技術を、これからも提供していきたいですね。
また会社としても厳しい世の中ではありますが、単価を上げるのでなく数をやることで、多くの人に喜んでもらうのがうちらしいかな・・・と思っています。

正しい施工というのを、もっと知っていただきたいですね。
実際点検に回ると「こんな工事でお金を取るなんて・・・」という現場によく遭遇します。
実は、ずさんな工事でお金を巻き上げる悪徳業者が巷に横行しているので、消費者にも注意を促したいですね。

悪徳業者に騙されないという啓蒙活動と同時に、夏目建装は地元密着で大手ハウスメーカーの一次下請けとしても、しっかりした仕事を行う会社であることも広めていきたいです。

外壁工事の大切さがわかったところで、皆さんも一度ご自宅の住まいの外壁をきちんと見てみませんか?
そしてもし不具合があった場合には、大切なわが家を守るため、安心できるプロの力を借りることをオススメしたいです。


この記事を書いた人

増田 有香

増田有香

名古屋在住、名古屋出身のライター。情報誌を中心に活動し、編集プロダクションを経て2002年に独立。幼少時からインテリア雑誌を見て育ち、住宅関連会社、マンション販売会社での勤務経験もある。自他ともに認める「お家大好き人間」だが、ライブ参戦の時だけは別人になり、良き音楽を求め東へ西へ。贔屓のアーティストは、中田裕二、クレイジーケンバンド。

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