アスベスト・石綿の有無や可能性を施主は申告すべきですか?
解体を予定している建物にアスベストが含まれている可能性があります。見積りを取得する際に、施主から解体業者に申告するべきでしょうか。アスベストが含まれている建物の解体は費用がかなり高くなると聞いたので、できれば知られたくないのですが、黙っているとどんなトラブルになるでしょうか。
申告するべきです。追加費用や後のトラブルを防ぐためには、リスクのある項目に関しては積極的に開示するようにしましょう。
申告するべき
アスベストが含まれている可能性を認知しているのであれば、施主自ら申告するべきです。アスベストについては、現地立ち会い時に解体工事会社が確認すべき項目ですが、施主が事前に情報をつかんでいるのであれば、「正確ではありませんが、内装にアスベストが使われているかもしれません」というように業者に伝えていただくのが良いでしょう。
防ぐことができるトラブル
事前に危険性を伝え、状況を正確に把握することによって下記のようなトラブルを防ぐことができます。
追加費用
アスベストについては別途見積りとする業者もありますので、解体後にアスベストの存在が分かった場合には、追加費用が発生する可能性があります。アスベストの種類によっては100 万円単位の追加になることもあるため、施主にとっても大きなリスクといえます。
工期の遅延
アスベストの撤去には、長い期間を要することがあります。比較的危険性の低いレベル3であれば、飛散に注意しながら手作業で解体を行えばよいのですが、危険性の高いレベル1やレベル2のアスベストの場合には、専用の防護服や設備が必要となるため工期が大幅に遅延する可能性があります。
工事放棄
先に紹介した追加費用について、業者と施主の間で折り合いがつかない場合には、業者が工事を投げ出してしまう可能性があります。もっとも、工事放棄をする業者とは本来付き合うべきではありませんが、優良業者であっても「経費の目安が立たないことには、工事を進められない」という事態があり得ます。
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