家の建て替えに伴い、解体工事を分離発注する流れを教えてください。
家の建て替えのため、ハウスメーカーで建築予定です。現在の住まいを解体するためにハウスメーカーから紹介してもらう解体業者だと高くつくので、解体業者を自分で探して手配しようと考えています。どのような流れで進めればよいでしょうか。
大きく分けて8つの手順があります

- 業者検索
- 見積り依頼
- 現地調査
- 見積り確認
- 契約
- 工事
- 仕上がり確認
- 滅失登記
細かく見ていきましょう。
①業者検索
見積り依頼をする業者を選定します。インターネット、電話帳、または知人の紹介を活用して業者を見つけましょう。その際、業者が必要な許可を保有しているか、過去に違法な行為がないかなど、信頼性もしっかり確認することが重要です。
②見積り依頼
候補となる業者に見積りを依頼します。価格や対応面を比較するために、3社程度から見積りを取るのが理想的です。見積り依頼時に「相見積りとなりますが良いですか」と確認しておくと、後で断る際もスムーズに対応できます。
③現地調査
解体工事業者に現地調査を依頼し、解体範囲を明確に伝えます。業者だけで現地を確認することも可能ですが、施主が立ち会うことで、より正確に解体範囲を伝え、適正な見積りを得ることができます。また、担当者と直接顔を合わせることで、対応の印象やサービス面を比較することもできます。
④見積り確認
業者から提出された見積りを比較・検討します。まず最初に確認すべきは、要望がしっかりと反映された内容になっているかどうかです。業者間で表記方法が異なるため、項目ごとにきちんと見比べることが重要です。特に、養生範囲や税抜き・税込みの表記、アスベストに関する取り扱いについては、業者ごとに差が出やすいので注意が必要です。
⑤契約
納得できる条件が提示されたら、契約を結びましょう。契約書には、工事金額、工事内容、工事時期、契約解除条件などが明記されている必要があります(建設業法に基づく規定)。これらの内容はトラブルを防ぐために重要ですので、約款をよく確認しておきましょう。契約が決まったら、解体工事会社名と解体スケジュールをハウスメーカーの担当者に伝えておくことを忘れずに。
⑥工事
実際に解体工事が始まります。施主が特別に行うことはありませんが、万が一、近隣住民から苦情があった場合は、解体工事会社に迅速に対応を求めることが重要です。木造の30坪程度の住宅の場合、工事はおおよそ7〜10日ほどで完了します。
⑦仕上がり確認
工事が完了したら、仕上がりをしっかり確認しましょう。整地の仕上がりや、近隣への損傷がないかも併せてチェックすると良いです。可能であれば、支払い前にハウスメーカーの担当者にも確認してもらうと安心です。
⑧滅失登記
取り壊した建物を登記簿から抹消します。土地家屋調査士に依頼することもできますが、自分で手続きすることで3〜5万円程度のコストを抑えることが可能です。ただし、滅失登記費用は解体費用に含まれないため、別途費用がかかることに注意しましょう。
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