解体工事のやり残し・取り残しがあった場合の対処はどうすれば良いのでしょうか?
使用していない建物の解体工事を依頼しました。解体工事が完了したと業者から報告を受けたので現場を確認しに行ったら、撤去を依頼したはずのブロックが残されたままになっていました。業者のミスだと思うのですが、どのように業者に話したらいいでしょうか?
解体工事の範囲に関する手元資料を確認後、業者に撤去を依頼して下さい。
まずは資料の確認を
解体工事会社から提出された見積書や図面(施工範囲説明書)を確認します。今回取り残しがあった部分は、撤去される部分として指示されていたでしょうか。
明確な指示があった場合
撤去範囲が図示されていたり、見積書に例えば「南面ブロック10m撤去」というような記載があった場合は、単なる業者の取り忘れです。その後の交渉も簡単に進むことが予想されます。
明確に工事範囲でないと、指示されていた場合
図面上で他の撤去範囲が細かく記載されていたのにもかかわらず、今回のブロックの撤去が図面に入っていなかった場合は、質問者様の要望が解体工事会社の担当者に伝わっていなかった可能性が高いといえます。撤去費用がそもそも見込まれていませんので、費用面で質問者様に何らかの負担が生じる可能性があります。もし事前に伝えていたことが分かるメモ(打合せメモ)のようなものがあれば、交渉をする上での道具になりますので探しておきましょう。
資料からは工事範囲が読み取れない場合
図面が存在しない場合(作成されなかった場合)や、見積もり表記が「ブロック塀一式」というような表記で工事範囲が明確化されていない場合は、双方の認識の相違が原因であると思われますので、言った、言わないの水掛け論になってしまう可能性があります。
解体工事会社の担当者に撤去の要望を伝える
やり残し、取り残しがある旨を伝え、追加で撤去してほしい、というように要求しましょう。手元の資料の内容により、要求できるレベルが異なりますが感情的な衝突が生まれないように配慮しながら、できるだけ有利な内容になるよう交渉を行って下さい。
もし、交渉が難航したら
交渉を行ったにもかかわらず解体工事会社の担当者が要求に応えてくれない、という事態も考えられます。撤去の問題が解決して始めて解体完了といえますので、それまでは支払いを控え、粘り強く交渉をしましょう。
明確な資料を元に工事を進めることが大切です。
今回のようなトラブルは見積もり時点で、工事範囲に関する明確な資料があれば防げた内容です。また、万が一、起きてしまった場合でもスムーズに解決できる可能性が高いので、解体工事会社には見積もり内容の明記を求めると共に、自身でも書類の確認を念入りに行うようにしましょう。どうしても「一式」表記の解体工事会社で工事を進めたい場合は、事前に立ち会いでマーキングを行った上で契約し、工事を進めて下さい。
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