家屋の解体費用というのは平屋と2階建では、単価が違うのでしょうか?
現在、解体工事の見積りを取っているのですが、解体業者から「平屋建てなので、解体費用が少し割高になっています。」と言われました。平屋のほうがむしろ安くなると思っていたので意外でした。
屋根や基礎の割合が増えることから、平屋の方が割高になります。
解体費用の内訳
解体費用の内訳を大まかに二分すると、「工事の作業賃」と「廃材の処分費用」に分類できます。
- 工事の作業賃:解体を行う際の人件費、重機の使用料、ガソリン代といった費用
- 廃材の処分費用:工事で発生した木材やコンクリートガラの処分費用
解体工事会社が見積りを作る際には、それぞれの項目がいくらになるかを計算して見積書を作成しますが、平屋建と2階建の建物を比較した場合、これらの項目が異なってきます。
平屋建ての方が基礎と屋根が多い
試しに、40坪の平屋と、40坪の総二階を比較してみましょう。
家を構成する部材として、設備、内装材、柱、梁など、様々な部分がありますが、その中で大きく異なってくるのが基礎と屋根の2点です。
平屋の場合、建物が40坪であれば、基礎面積は40坪、屋根面積は40坪となります。
一方で、総二階の建物であれば、1階の面積が20坪、2階の面積が20坪となりますので、基礎面積・屋根面積共に20坪となります。
基礎面積・屋根面積が異なれば、撤去する必要のあるコンクリートや瓦の量は大きく異なりますので、作業賃や処分費用は増えることになります。
平屋の方が割高
場合によっては平屋の方が有利な項目もあるとは思いますが、解体工事の費用の中では「工事の作業賃」と「廃材の処分費用」の2つが圧倒的に大きな割合を占めます。
よって、作業条件等が同じ建物であれば平屋の方が2-3割前後割高になります。
時折「解体工事会社からもともと聞いていた費用よりも割高になってしまった。」という声を耳にしますが、その要素の1つとして、このような点が挙げられます。
坪単価は当てにならない
解体工事会社のホームページをご覧いただくと、「坪○○円から」という表現は多いですが、坪単価はあくまで目安の数字です。
「解体費用÷建物面積=結果として算出された坪単価」であり、「決められた坪単価×建物面積=解体費用」ではありません。
目安の数字に踊らされるのではなく、坪単価はあくまでも目安として考えて、進めていただくことをお勧めします。
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