会社によって見積りの単価が違う理由はなんですか?
複数の解体業者の見積りを見比べたところ、同じ項目名であってもそれぞれ単価が違います。少しの差ではなく、数千円規模の差がある項目もあります。同じ案件の見積りなのに、業者によってどうしてこのような金額の違いが生じるのでしょうか。
「原価の違い」と「利益の取り方の違い」の二つの理由が挙げられます。
原価の違い
同じ項目であっても業者によって原価が異なることがあります。
廃棄物処理費用
解体工事会社は地域にある中間処理場と、廃材処分の委託契約を年間で結ぶことが多くあります。廃材を受け入れる中間処理場によって、処理単価が異なるため処理費用に違いが生じます。
養生費用
解体工事会社は工事中の仮囲い・足場養生については、足場屋に外注することが多くみられます。足場代が取引のある足場屋によって異なるため、養生費用に違いが生じます。
重機回送費用
解体工事会社は購入した重機代を重機回送費用として各現場に分割して計上します。重機の取得費用は新車を買うか、中古を買うか、どの機種を買うか、どの店で買うかによって異なるため、重機回送費用に違いが生じます。
取り壊し費用
取り壊し費用に最も大きく影響するのが人件費です。業者によって作業員への給料が異なることと、社会保険への加入状況が異なるため、取り壊し費用に違いが生じます。
利益の取り方の違い
業者によってどのような利益の取り方をするかが異なります。「利益は取り壊し費用にすべて計上し、残りの項目はすべて原価」という業者もあれば、「利益はそれぞれの項目にまんべんなく計上する」という業者も存在します。このような利益の取り方の違いが、原価の違いに合わせて見積り項目に差を生じさせます。
大切なのは総額
上記のような理由から業者によって、各項目の金額が異なるのはやむを得ないといえます。大切なのは各項目がいくらになるのかではなく、総額としてこの工事がいくらになるのか、というポイントです。値段の交渉をする際には、「他社の重機回送費用が○○円なのだから同額にして下さい」という交渉をするのではなく、「御社のことが気に入っているが、他社より高いので安くして欲しい」という交渉をした方が賢明といえるでしょう。
都道府県別に解体工事会社と解体費用相場を見る
-
北海道・東北
-
関東
-
甲信越・北陸
-
東海
-
関西
-
中国
-
四国
-
九州・沖縄