近所の家を壊した解体工事会社に相談をしたいが、注意点はどのようなことでしょうか。
現在自宅の解体を考えており、業者を探しています。ちょうど近所で家を解体していた方がいたので、声をかけてみようと思っていますが、どんなところに注意してその業者の善し悪しを判断すればいいでしょうか。
まず、以下の4点を確認しましょう。
- 工事の仕上がりはどうか。
- 対応はどうだったか。
- 解体に関する許可を持っているか。
- 違反をしていないか。
1.工事の仕上がりをチェック
近所で解体工事があったわけですから、その業者に関する情報は多く手にすることができると思います。まず、工事の仕上がり具合を見てみましょう。解体現場に行って自分で現場を見てみます。この時のチェックポイントは、解体された跡地がきれいに整地されているか、跡地にガラなどの廃棄物が残っていないかです。まれに、跡地に基礎が残っていたりするケースもありますので、よく見てみます。基礎が跡地に埋められていないかなども確認し、工事をお願いされた近所の方にこうしたことを尋ねるといいでしょう。他に、周辺の道路が泥で汚れていないか、などもチェックポイントの一つです。
2.解体時に、隣地、隣家に迷惑をかけなかったか
まず、工事前に近隣の方々に担当者が挨拶しているかどうか、その時の言葉づかいや身だしなみなどはどうだったかがポイントになります。住宅地で行う解体工事は、限られたスペースの中で重機を稼働させますので突発的な事態が発生するとも限りません。工事中に隣家のブロックを傷つけた、あるいは壊してしまったなどです。
こうした事態にして、隣家に対して解体工事会社が誠実な対応をしたかどうかも確認します。隣家の方が相談した解体工事会社の窓口対応なども、よい業者かどうかの判断の目安となります。工事中に関してはきちんと水をまき、ほこり等の飛散を防止していたかといったこともポイントです。この他、事前に追加費用の発生を説明している場合を除いて、依頼主に対して追加費用の請求の有無なども確認した方がよいでしょう。以上のような事を解体現場近くの方や、解体を直接依頼した方に尋ね確認してみることが必要です。
3.許可について
解体工事会社に必要な許可は、「解体工事業登録」あるいは「建設業許可」で、これは必須の許可になり、どちらかの許可を有していなければなりません。加えて、「産業廃棄物収集運搬業許可」または「産業廃棄物処理業許可」を保有していればさらによいといえます。この産業廃棄物関係の許可は行政が経営状態を見て判断し、赤字の企業では取得することはできませんので、この許可を保有していれば健全な経営をしているといえます。こうした各種の許可証や資格は業者に提示を依頼すれば見せてくれますので、書類を確認して仕事を依頼して下さい。
4.違反の有無について
違反に関しては、不法投棄や建設業法上の違反に注意して下さい。具体的には、廃棄物処理法違反、建設業法上の違反による営業停止、公共工事の指名停止処分などがあります。こうした違反や業務の停止命令に関しては、各都道府県で情報をある程度は開示していますので、業者への発注の参考になります。
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