減築に伴い建物の一部を部分解体する工事は可能ですか?
両親も他界し、子供たちも独立し、今は夫婦二人のみの暮らしなので持て余していた部屋を取り壊そうということになりました。減築のために建物の一部分のみを取り壊し、残った家屋に新しい外壁を作る工事は解体業者に可能でしょうか。
可能です。頻繁に行われる工事内容として、業者が対応してくれることと思います。建物の構造によって難易度は異なるため、まずは業者に現地確認をしていただくと良いでしょう。
部分解体は可能
建物の一部のみを解体することは可能です。離れの切り離しや長屋の切り離しなど、解体工事会社も日常的に多く手がけています。構造的に無理が生じない限りは、今回の件も十分に解体が可能であると考えられます。
解体の手順
解体の手順を簡単に紹介します。
解体部分と残す部分の区分け
取り壊しを行う部分と残す部分を区分けするため、建物内部に養生を行います。
養生、足場の設置
建物の外周に足場と養生シートを設置します。
内装材、ガラス、屋根瓦の撤去
建物の内装材や屋根瓦を人力で壊していきます。
切り離し解体
建物を切り離しながら壊していきます。手作業だけでなく、重機を使用する場合もあります。
建物の仮補修
切り離した部分に雨が入らないよう、ベニヤや養生シートで仮補修をします。
最終補修
建物の外壁部分や屋根部分を補修します。解体工事会社ではなく大工が行います。
構造によって難易度が異なる
建物の部分解体は、建物の構造によって難易度が異なります。木造であればチェーンソーで容易に切り離すことができますが、軽量鉄骨造・重量鉄骨造・コンクリート造等の場合には、専用のカッターを用いて切断をする上に、構造体も強固であるため難易度が非常に高くなると思われます。また、構造の種類や種別が同じであったとしても、離れの渡り廊下のみを切り離す場合と、一つの建物を二つに分断する場合とでは、難易度は異なります。
構造的に問題がないかのチェックも必要
また、物理的に可能かどうかにかかわらず、構造的に切り離し後も問題なく建物が成り立つかのチェックも必要です。構造計算が必要かどうかの定義は、建築基準法によってうたわれていますが、構造計算を必要とされていない建物であったとしても安全面への配慮が必要です。建物のバランスを欠くような解体を行ってしまうと危険なので、大規模な部分解体を行う場合には建築士等への相談が必要です。
費用は現場により異なる
部分解体を行う上で、費用面が気になる方が多いと思いますが、全部解体に比べても個々のばらつきが大きいため、解体費用の相場を示すことはできません。詳しくは個別に見積りを取って頂くのが最良の手段といえます。
まずは業者の現地確認を
解体工事会社に現地確認をしてもらい、見積りの提出を受けるとよいでしょう。その上で、実際に工事を行うかどうかを決めるのが、手際よく検討するポイントです。
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