解体工事の協会や組合に加入している会社なら優良なのでしょうか?
自宅の取り壊しにあたって、優良な解体業者を探しています。金額的にも対応的にも親切で良心的な業者を見つけたいと思っていますが、その判断基準が分からないので困っていたところ、解体業者の協会や組合を見つけました。これらに加入業者していれば間違いなく優良業者であると判断して大丈夫でしょうか。
加盟しているからといってすべての業者が優良とは限りません。加盟業者の中には、廃棄物処理法違反で罰則を受けながらも、協会から除名されずに残っている業者も存在します。また、談合のリスクも考慮しなくてはなりません。
優良とは限らない
協会に加入しているからといって優良とは限りません。解体業界には、公益社団法人全国解体工事業団体連合会を筆頭に、各都道府県に協会や協同組合が設置されています。団体連合会は国交省が認定する解体工事施行技士試験や、技術講習を行っている権威ある団体です。傘下の協会の中には、積極的に講習会等を行っている団体もありますが、取り組みは都道府県によって様々です。入会にあたっても審査の内容が明確になっていないため、協会に加入しているからといって、優良と判断することはできません。
良くない業者も残っている
実際に全国の会員名簿を調べたところ廃棄物処理法違反によって、産業廃棄物収集運搬業許可が取り消されたにも拘わらず、お咎めを受けることなく組合員として残っているケースが確認できました。一部の名簿しか確認していませんが、同様のケースは存在すると考えられます。
談合のリスクも加味すること
また、談合のリスクも加味しなくてはなりません。建設業界は横の結びつきが強い業界といわれていますが、同じ協会の会員として顔を合わせるということは、必然的に日常のつきあいが深まる、というものです。元請けや下請けとして仕事を流し合う中であれば、しがらみができる可能性は否定できません。
※内部調査をしたわけではないので、談合についてはあくまでも推測の域を出ません。自由競争を行う優良業者も存在すると思いますので、あくまでも一つのリスクとしてご認識いただければ幸いです。
優良業者とは
解体工事における優良業者とは、「許可を保有している」、「廃棄物の適正処分を行っている」、「施主の要望に沿った工事を心がけている」、「サービス業として相応しいマナーを心がけている」といった点で判断されるものです。特定の団体に加入しているということだけでなく、ご自身の目で優良かどうかを確認することが大切です。
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