現在の日本では爆破解体は行わないのですか?
テレビなどで、大きなビルを解体する際に爆薬で一気に壊す爆破解体の映像が流れることがありますが、どれも海外のようです。大きな建造物を壊す際には手間も時間もかからない方法かと思うのですが、日本国内で行うことはないのでしょうか。
過去に爆破解体を行った事例はありますが、近隣への影響や法律面から現在ではまったく行われておりません。
爆破解体とは
爆破解体とはダイナマイトなどの爆薬を用いて、高層ビルや橋、煙突などを解体する技術です。発破解体とも呼ばれています。人件費を掛けずに大型の建築物を短時間で解体できるため、海外では時折用いられる手段です。ショー的な要素も強いため、テレビなどでもその光景が放送されることは多々あります。
日本国内の事例
日本国内でも爆破解体が行われたケースが少数あります。最後に行われたのは、1992年に琵琶湖湖畔の「木の岡レイクサイドビル」で行われた爆破解体です。当日は、4万人もの観衆が訪れました。
現在は行われていない
現在では、爆破解体は行われていません。日本は海外に比べて建物の密集度が高いため、ホコリや瓦礫が飛散する可能性のある爆破解体が適用できる建物は非常に限られています。更に、火薬の取扱いも法律で厳しく定められているため、通常の解体工法が取られるのが一般的です。
爆破解体をテーマにしたマンガ
余談ですが、爆破解体をテーマとしたマンガに「解体屋ゲン(こわしやゲン)」が挙げられます。世界を股に掛けて活躍していた爆破解体技士「朝倉巌」が、日本一の解体屋を目指すストーリーで、2003年から週刊マンガタイムズに連載されている長期作品です。興味のある方はご覧いただくと良いでしょう。
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