工期・工事スケジュールはどのように進むのでしょうか?
家の建て替えを検討しています。解体工事と新築工事のスケジュールを考えていますが、できるだけ無駄な日が出ないよう、解体工事が終わってすぐに新築工事に入りたいと考えています。一般的な住宅のおおまかな作業内容と工期を教えてください。
一般的なスケジュール 建物の状況によって異なりますが、30坪の木造住宅の一般的な解体スケジュールを示します。
最終確認
工事範囲についての最終的な確認を施主立ち会いの元で行います。丁寧な業者であれば、残すものと壊すものの区別が付くようにビニールテープやスプレー等でマーキングを行います。
近隣あいさつ
工事の最中にご迷惑をお掛けする近隣の方々に対して、工事内容の説明と協力のお願いに伺います。施主と業者が一緒に現地を回るのが理想的です。工事スケジュール表と簡単な粗品(タオル、洗剤など)を持参していただくと良いでしょう。
外構の解体:1日程度
門や塀など重機を搬入するのに妨げとなる構造物を撤去します。道路幅が狭く、路上での作業が難しい場合は人力で行います。
養生の設定:1日程度
建物を解体する際に発生する、ホコリや破片が飛散するのを防ぐために仮囲いを設置します。一般的に金属製の足場を組み、その外側に養生シートを掛けます。住宅密集地など騒音への配慮がより必要な地域では防音シートを利用します。
瓦の撤去:1日程度
屋根の上に作業員が登り、人の手で瓦を剥いでいきます。スレート瓦の場合、アスベストが含まれている可能性があるため慎重な作業となります。
ガラス、内装材の撤去:1日程度
窓ガラス等のサッシや、建物内に使われているガラスを撤去します。又、建物内の石膏ボードや土壁といった、内装材を人の手で撤去していきます。
構造体の解体:2日程度
重機を使って建物の構造体を解体します。柱や梁については運搬できるように、現地で一定以下の長さにカットしていきます。
基礎の解体:1日程度
コンクリートの基礎を掘り起こして解体します。地中から埋設物が見つかった場合、そのタイミングで撤去します。
細かいガラの除去:半日程度
地表のガラや木材の破片などを人の手ですくい取っていき、ザルなどでふるいに掛けます。丁寧な仕上がりのために地道な作業が行われます。
整地:1/4日程度
地面を重機でならし、ある程度平坦にします。
清掃:1/4 日程度
道路やU字溝など泥が飛散した場所を清掃し現状復帰します。
仕上がりの確認
工事内容が問題なく完了していることを確認します。何か問題があれば手直しを依頼します。
近隣あいさつ
近所の方にご迷惑をお掛けしたお詫びとして声を掛けます。この時も施主と解体工事会社の双方で足を運んでいただくのが理想です。
工事条件によって異なる
30坪の木造住宅の解体の一般例を示しましたが、工事条件によってスケジュールは異なります。
建物の材質
構造が鉄骨やRC(鉄筋コンクリート)の場合は、構造体の解体にかかる時間は木造の2倍程度の長さになります。
建物の大きさ
建物が大きくなると、それに比例して解体期間が長くなります。
作業スペース
道路が狭かったり(トラックなどが通行できない程度)、敷地条件によって十分な作業スペースが取れない場合は、重機が小型になったり人力作業が増えるため、その分工事期間が長くなります。
マンション・ビル
建物がマンション・ビルといった大規模な場合、着工前に近隣住宅の傾きの調査を行います。そのため、余分な期間を要します。
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