解体工事のお祓いは必要でしょうか?
現在、家の取り壊しを控えていますが、親族から解体工事前にお祓いをした方がよい、という話を聞きました。自分自身は新しい家を建てる前の更地のときに地鎮祭を行えば充分だと思っていたのですが、解体工事前にもお祓いを行うべきなのでしょうか。
特に決まりはありませんが、神道の風習で必要という考え方もあります。
宗教による
お祓いというのは宗教的な考えによるものです。解体を依頼する施主の方が信じる宗教によって考え方は異なります。
神道の場合
例えば、神道ですとさまざまな自然界の物質や人間が所有するモノに神が宿るという考えがあります。特に、古い家やその土地にも神が宿ると考えた場合、今まで無事に生活できたことや、これからの安寧な生活に対して神へのお礼を尽くすという意味で、お祓いをするという風習は現在でも残っています。
他の宗教の場合
一方で他の宗教の場合はどうでしょうか。例えば、仏教の場合ですと神道とは異なり、神や霊魂という考え方自体が存在しませんので、解体時にお祓いをするという行為はごく希です。また、キリスト教の場合には、映画のエクソシストなどで知られるようになった、悪魔払いの儀式は存在しますが、解体時のお祓いという風習は特に存在しないようです。
4.お祓いについての考え方は宗教によって大きく異なります。
ここではご紹介しませんが、イスラム教、ヒンズー教など、神道以外でも建物に関してお祓いが必要な宗教はあるかもしれません。また、同じ宗教内であっても宗派によって、こうした行為に関しての解釈が異なることがありますので、詳しいことに関しては普段から懇意にされている、宗教関係者にご相談下さい。
補足=古い家屋ですと、敷地内にお稲荷さんや敷地内神社があるケースもありますが、こうした場合勝手にお稲荷さんを動かしたり、神社を無くすことは避け、神主さんなどを招いてお祓いをされるのがよいでしょう。また、敷地内の樹木についても、伐採が必要になることもありますがなるべく移植することを考えた方がいいでしょう。伐採の時に神主さんのお祓いを受けるケースもあります。
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