有価物買取の表記が会社によって異なる理由は何でしょうか?
解体工事をするにあたり、複数の業者から見積りを取りましたが、有価物買取という項目がある業者と、ない業者が存在します。有価物買取ということは、売却可能な素材があるということだと思いますが、業者によって買い取ってくれるところとそうでないところがあるという意味ですか?
有価物の買取金額を、見積りの減額に充てる業者と自社の利益に当てる業者に分かれます。また、減額をする業者であっても、有価物買い取りという表記をする業者と、特別な項目は設けず処分費用を減額するだけの業者が存在します。
業者によって買取費用の解釈は異なる
解体現場から発生する金属くず等は、有価物として売却することができます。しかし、この有価物の売却益をどのように扱うかは解体工事会社によって異なります。
見積りを減額し顧客に還元する
解体現場から出た有価物はお客さまの物であるとし、少しでも見積り費用を安くするため有価物の買取金額を見積りの減額に当てるという考え方です。買取金額の分、解体費用が安くなるため顧客にとってメリットがあります。
見積りの減額はせず、自社の利益とする
現場から発生した有価物は自分達の物であるとし、その売却益を自社の利益とする考え方です。工事から得られる利益が増えるため、業者にとってメリットがあります。解体費用は特に影響は受けません。
業者によって表記も異なる
有価物の買取金額を見積りの減額に充てる業者であっても、見積書の表記は様々です。
有価物買い取りと明記する
見積書の項目に「有価物買い取り」という項目を設け、実際の買取金額を明記する業者です。最もわかりやすい表記だといえます。
廃棄物処分費を減額する
有価物買い取りという項目は設けず、「廃棄物処分費用」の項目を通常よりも安く計上する業者です。見た目には分かりませんが、見積り自体は減額されています。
値引きとして表記する
売却益をそのまま「お値引き」という項目で計上する業者です。先の例と同様に、見積り費用は減額されています。
担当者に確認すること
有価物買い取りは、業者によって考え方や表記の仕方が異なるため、明記がされていない場合には担当者に確認することが一番良い方法であるといえます。「うちから出る鉄くずの買取費用は、この見積りの中でどの部分に当たりますか」というように質問していただければ、実態がつかめると思います。
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