解体工事で利用できるローンとは?ローンの種類や注意点を解説
家の解体には大きな費用がかかりますよね。「現金で支払えれば一番いいけれど、正直それは難しい…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんなとき、選択肢として考えたいのがローンです。
ただし、ローンを検討する際にはいくつか注意すべきポイントがあります。そこで、ローンを利用する際の種類や注意点について解説していきます。
解体工事でローンを組めるのか?
「解体工事でローンを組めるの?」と不安に思うかもしれませんが、ご安心ください。
ローンを利用することは可能です。
解体工事の支払いについて
解体費用は通常、現金での一括払いが一般的です。多くの場合、着工前に工事代金の2〜3割を前払いし、工事完了後に残りを支払う形となります。クレジットカード払い・分割払いに対応している業者は少ないため、解体工事を行う際には、まとまった資金を準備しておくことが重要です。もし、まとまった資金が無い場合、一つの手段としてローンを利用する方法があります。
解体工事に活用できるローンの特徴
解体工事に活用できるローンは、大きく分けて4つあります。
- 住宅ローン
- 空き家解体ローン
- プロパーローン
- フリーローン
住宅ローン
住宅ローンは、新築や中古住宅の購入、または建て替えに利用でき、建て替えの場合には解体費用を建築費用と一緒に融資として受けることが可能です。しかし、解体工事のみの場合は住宅ローンの対象外となるため、解体費用を住宅ローンで賄うことはできません。
空き家解体ローンは、老朽化した空き家や今後使う予定のない空き家を解体する際に利用できるローンです。このローンは、主に地方銀行や信用金庫といった地域密着型の金融機関が取り扱っており、空き家の除去を通じて地域の活性化を目指しています。
空き家を放置すると、建物の倒壊や火災といった危険が高まり、社会問題としても深刻化しています。そのため、自治体と金融機関が連携し、空き家対策を積極的に進めています。空き家解体ローンには、担保や保証人が不要であること、低金利で借りられること、そして比較的審査が通りやすいといった特徴があります。
一例)
- 北洋銀行 北洋ライフプラスローン(リビングローン)[PDF]
- 武蔵野銀行 空き家活用ローン
- 千葉銀行 ちばぎん空き家対策支援ローン
- 名古屋銀行 空き家解体/活用ローン[PDF]
- 中国銀行 ちゅうぎん空き家解体ローン
- 四国銀行 空き家解体応援ローン
- 福岡銀行 空き家解体ローン
プロパーローン(無担保ローン)
プロパーローンは「無担保ローン」とも呼ばれ、結婚や旅行、引っ越し、教育費など多目的に利用できることが特徴のローンです。
担保や保証人が不要で、銀行や金融機関が提供するため、融資を行う際にはこれらの機関がリスクを直接負う形になります。そのため、審査は非常に厳しく、申請から融資まで2週間から1か月以上かかる場合があります。
通常、住宅ローンは家や土地を担保にするのに対し、プロパーローンは担保不要であるため、資産がなくても借り入れが可能です。しかし、その分借入可能額には限りがあり、住宅ローンのように高額を借りることは難しいです。また、担保がないことで金融機関のリスクが高くなるため、金利は住宅ローンよりも高めに設定されています。
ローンを利用する際の注意点
審査や融資に時間がかかる
解体費用の準備にローンを利用する場合、申込書の作成や必要書類の取得といった準備が必要です。また、審査には一定の期間がかかるため、融資が実行されるまでに数か月を要することもあります。
そのため、ローンを活用して解体費用をまかなう場合は、早めに申請を行うことが重要です。銀行や信用金庫などで融資を受ける際には、申込書の提出や必要書類の用意が求められます。さらに、審査を経た後には、支店や本店への訪問が必要となる場合もあります。これらの手続きが完了して初めて、融資を受けることが可能となります。
見積書を用意する必要がある
解体費用のローンを申請する際には、見積書の提出が必要になる場合があります。見積書は、解体工事の具体的な費用を明示した書類で、金融機関に融資額の根拠として提出します。これにより、適切な融資額が判断されるため、正確で詳細な見積書を用意することが重要です。
解体業者から見積書を取得する際は、複数の業者に依頼して比較することで、費用を適正に把握することができます。見積書を早めに用意し、必要書類の一部として準備を進めておくことで、審査をスムーズに進めることが可能になります。
利用要件を確認する
解体費用をローンで賄う際は、金融機関や融資商品の利用要件を事前に確認することが大切です。金融機関ごとにローンの条件や審査基準は異なり、利用できる金額や返済期間、金利、用途の範囲が規定されています。例えば、一部のローンでは解体費用全額が対象にならない場合や、特定の業者の見積り書が必要な場合もあります。
また、申請者の収入状況や信用情報によっては、希望する融資額が認められない可能性もあります。そのため、事前に金融機関へ相談し、利用要件を十分に理解しておくことで、後のトラブルを防ぎ、スムーズな手続きが可能になります。
支払い時期と融資実行タイミングを確認する
解体費用の支払いタイミングと融資が実行される時期には注意が必要です。多くの場合、解体業者への支払いは工事完了時や着工時に求められることがあります。一方で、ローンの融資実行には審査や手続きが必要で、数週間から数か月かかることもあります。
このタイムラグにより、支払い期日に間に合わない可能性があるため、事前に業者と支払い条件を確認し、金融機関にも融資実行のタイミングについて相談しておくことが重要です。
まとめ
解体工事にかかる費用をローンで賄うことは可能で、いくつかのローンの種類を選ぶことができます。また、ローンを利用する際には、審査に時間がかかることがあるため、早めに申し込みを行い、解体費用の見積書を準備しておくことが必要です。金利や返済期間など、ローン条件にも注意を払い、融資実行のタイミングと解体業者への支払い時期を調整することも忘れずに確認しましょう。
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