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他社と比べ圧倒的に安い会社を選ぶ時に何か注意すべき点はありますか?


                 

解体工事を依頼するにあたり、相見積りを取りました。数社の見積りを比較してみたら、1社だけあまりに安い金額でした。金額の安い業者を選びたいのが正直なところですが、何か裏があるのではないかと不安に感じています。不法投棄をしている悪徳業者もいると聞くので、このような業者を選ぶ際の注意点を教えてください。

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金額差が工事の工夫や処理場の有無といった、妥当な理由によるものかを確認をすることが大切です。

妥当な理由かの確認

他社に比べて大幅に安い業者を選ぶ際の注意点は、その金額差が妥当な理由によって生じたものであるかの確認を行うことです。

工事の工夫

解体現場によっては工事の工夫を行うことで、大きな金額差が生まれることがあります。例えば、接続する道路幅が狭い現場では、重機を使わず人力による解体が行われることがあります。こうしたケースでは、何らかの工夫(小さい重機を使う、進入路を作る)を行うことで重機を利用し、工事費用の3〜5割を削減することが可能です。また、通常の現場であっても人員配置を工夫したり、適切な大きさの重機を使うことによって1割程度の費用削減は可能です。

廃棄物運搬の工夫

現場で発生した産業廃棄物を運搬する課程を工夫することにより、コストダウンにつながることがあります。大型の廃棄物処理運搬車を利用して運搬回数を減らしたり、自社の敷地内にヤードを保有し一時的に廃棄物を保管することによって、廃棄物の運搬回数を減らすことも可能です。これらの努力によって1割程度の費用削減が可能です。

処分施設の保有

解体工事の際に出た廃材は、解体工事会社が中間処理業者にお金を払い処分することが多いのですが、解体工事会社が自社で処分場を保有していた場合にはコストダウンが可能です。処分場を保有している業者は、解体工事と中間処理という双方で利益を上げることができるので、企業努力によって1〜2割程度の費用削減が可能です。

利益の設定

解体工事の粗利益率は2割程度であることが多いのですが、業者によって1〜3割というバラツキがあるため、利益率をどのくらいに設定するかによって解体費用に差が生じます。こちらも企業努力といえますが生じる差は1割程度になります。

明確な理由がないのは危険

費用削減が可能な例を紹介しましたが、これらの理由に該当しないのにも拘わらず大幅に安かったり、それぞれの項目で解説した費用削減効果の目安を上回る費用差があった場合には注意が必要です。解体工事会社が何らかの不正によって費用を抑えている場合には、施主に迷惑が生じる可能性もありますので選定しない方が無難でしょう。

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