正確な寸法を測らず、目視だけで概算金額は出せるものなのでしょうか?
戸建て住宅を建てるために中古住宅付きの土地を見つけたので購入予定です。新築住宅にまわせる予算を算出したいので、先に解体費用の見積りが欲しいのですが、まだ居住者がいるためしっかりと寸法を測ることができません。解体業者は道路から見ただけで概算金額を出せるものですか?
可能です。9割以上の精度の見積りは可能ですし、図面があればより高い精度の見積りができます。ただし、外から確認できない構造物がある場合は別途費用になります。
目視だけで見積り可能
経験ある担当者であれば、目視だけである程度精度の高い見積りを作成することができます。日本の住宅は、尺モジュールといって90cmを単位とする間取りで構成されています。窓のサイズも90cm、180cm、270cmというようなサイズが一般的ですので、外観を見ただけでも建物の寸法を推測することができます。また、外構で使われる部材に関しても規格が決まっており、ブロックであれば幅が40cm、高さが20cm。フェンスであれば2mもしくは4mが1スパンとなっています。これらを数えることで一定の精度の見積りは可能です。
図面があればなお良い
建物の図面があればなおさら精度は高くなります。不動産屋が間取り図を所持している場合は、解体工事会社に図面を渡しましょう。また、法務局の建物図面や登記簿謄本を利用すれば、面積も確認できます。(建物が未登記の場合や図面がない場合もあります。また、面積に増築部分が反映されていないこともあります)
別途費用が発生する場合
概算見積りということで多少の金額のズレが発生するのはやむを得ませんが、それ以外に別途費用が発生することもあります。例えば、ブロック塀の陰に物置が隠れていたり、建物の裏側の形状が確認できない場合、追加の内容として正式見積りの際に費用が計上されることがあります。また、建物内の家財も確認ができないため、撤去が必要な場合は別途費用になります。更に、建物の建材にアスベストが利用されている場合にも正式な見積りの際に、初めて分かることで追加費用が発生する可能性があります。
事前に不動産屋に相談を
正確な検討のためには、できれば道路からの確認ではなく、敷地内に入りしっかり見積りを作成するのが望ましいです。解体費用は土地購入における重大な判断材料になりますので、不動産屋に「購入を検討しているので見積りのために現地を確認させてもらえないか」と伝えれば、売り主に話しを通してくれると思います。売り主としても買い手が付くのが理想ですので、きっと協力してくれるでしょう。
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