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建物の柱などを、薪やウッドチップとして再利用することは可能でしょうか?


                 

自宅の解体を考えています。解体工事で出る廃材の中でも、建物の柱などをそのまま捨ててしまうのは勿体無いなと感じます。

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どのような解体をご希望ですか?

解体工事会社に任せてもリサイクルされますが、ご自身で薪等に再利用することも可能です。

現在は法律でリサイクルが義務付けられている

以前は解体された廃材は全てゴミとなっていましたが、環境意識が高まるにつれて再利用への意識が高まり、現在では法律で再資源化が義務付けられています。

建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)では、特定建設資材の再資源化率目標値を95%と設定しています。

再資源化率の実態についても各県から公表されていますが、木材に関しても85-90%という高い割合でリサイクルがされています。

解体工事会社に依頼しても、何らかの形で再利用される

解体工事は建設リサイクル法の規定に沿って行われるため、解体工事会社に廃材処理まで任せた場合にも、資材のほとんどがリサイクルされます。

通常、分別解体によって発生した廃棄物は瓦・柱・基礎コンクリートといった品目ごとにトラックに積み込まれます。そして、中間処理場でより細かく分別・加工され、木材であればウッドチップやペレット燃料、コンクリートであれば舗装用の骨材、というように新たな形へと生まれ変わります。

※法律が制定される以前は、「ミンチ解体」といって全てを一緒くたに粉砕していました。

業者に任せた方がメリットが大きい場合も

コスト

コストダウンが主な目的であれば、業者任せの方が有利なこともあります。

中間処理場は再資源化によって生み出したウッドチップ等の販売も収入源としており、それによって解体工事会社が処理場に支払う処理費用も抑えられています。

ご自身でウッドチップ製造用の粉砕機等をお持ちであれば話は別ですが、単にコストダウンだけであれば業者に全て任せた方が割安に済む方が多いと思います。

手間

現場から出る廃材がそのままチップとして使えるわけではありません。

例えば、柱。廃材には釘や金物が付いたままになっていることもあるため、チップにするためにはそのような異物を取り除く必要があります。

他にも、塗料・アスベストといった様々な不純物へ対処する手間を考えると、かなり大変です。

思い出の木材を残すのであれば解体時に工夫を

今回はウッドチップや薪といった加工品でしたが、例えば「旧家の木材を新たな家の柱として利用したい」というような場合は、木材を痛めない解体方法を選択する必要がありますので、事前に解体工事会社への相談が必要です。

様々な条件を考慮しながら、ご自身にとって最も良い選択をして下さい。

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