解体工事会社は労災保険に入っているのでしょうか？

公開日:2020/02/06 最終更新日:2020/09/22

工事現場というのは危険を伴う作業が多いと思いますが、解体工事の現場でもそうだと思います。万が一工事中に事故があった場合に備えて、一般的に業者は労災保険に入っているものでしょうか。自分の現場でもし事故が起きたときに医療費や損害賠償などを請求されたらと思うと不安です。

当然加入しているべきです。労災保険は雇用主の義務なので、手続きを行っていない場合には労働者災害補償保険法違反になります。

労働者が業務中に負傷や疾病、死亡するような災害に備え、労災保険への加入が事業主には義務付けられています。

第三条　この法律においては、労働者を使用する事業を適用事業とする。

労働者を雇用した時点で事業主にはこの法律が適用され、事業主は成立手続き（保険関係成立届、概算保険料申告書）を行うと共に労働保険料を支払わなければなりません。

しかし、例外的に労災保険の適用がされないケースも存在します。

解体工事会社が従業員（正社員、パート、アルバイト）を一人も雇用していない場合は、「労働者を使用する事業」に該当しないため、労災は適用されません。

同居の親族は労災保険上の労働者には該当しません。解体工事会社が家業として身内だけで事業を行っている場合には、労災は適用されません。

良識ある業者であれば、労災の届出は行っていると思いますが、中にはモラルの低い業者も存在します。気になる場合は、「御社は労災の届けは出されていますか」と確認していただくと良いのではないでしょうか｡もし、届けをしていないことが分かったら、悪徳業者の可能性もありますので発注を見送った方が無難です。

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