病院、医院、診療所の解体はどんな会社に依頼すべきでしょうか?
経営している病院が老朽化してきたので、建て替えのために取り壊しを検討しています。建物の一部には一般的な建物では使われない建材もあると思いますが、病院の解体というのは普通の解体業者に依頼してもいいのでしょうか。それとも病院専門の特殊な許可を持つ業者があるのでしょうか。
通常の解体工事会社に依頼をすれば問題ありません。ただし、医療廃棄物などについては、専門の回収業者に依頼をして下さい。
通常の解体工事会社で問題ない
病院等の解体であっても通常の解体工事会社に依頼をすれば問題ありません。解体工事に関する法律には建設リサイクル法、建設業法、廃棄物処理法などがありますが、病院だからといって特別な決まりが定められているわけではありません。よって、通常の建物解体を行っている業者に依頼をすれば良いでしょう。
大型建物の解体が得意な業者がよい
取り壊す建物が4階建て以上になる場合には、大型の建物解体が得意な業者に依頼をするのが良いでしょう。4階建て以上の場合は、住宅の解体に使われるサイズの重機ではアームが届かない可能性が高いです。取り壊しのためにはロングブーム車のような、長い腕を持つ重機を利用しなければなりません。大型の建物の解体に慣れている業者でないと、このような重機を持ち合わせていませんので、そのような業者を選んで依頼をすると良いでしょう。
特定の廃棄物にはご注意を
建物の解体だけであれば問題ありませんが、解体に伴って備品等を処分する場合には注意が必要です。廃棄物の中には、特殊な許可を持っていないと対処できない物もあるため注意が必要です。
医療廃棄物
使用済みの注射針や患者の体液が付着しているような廃棄物は、感染性廃棄物としてみなされます。これらの処分は、特別管理産業廃棄物の取扱い許可がある業者しか処分ができません。病院を運営されていたのであれば、通常からそのような業者と付き合いがあると思いますので依頼をして下さい。
アスベスト
アスベストは建物の断熱材や耐火材として、多岐にわたり利用されてきた素材です。しかし、人体への有毒性が認められてからは、除去の際に特殊な工法や設備を利用しなければならないことが定められています。病院のような大型建築物では、内装材やダクトなどにも利用されている可能性が高いので、もしアスベストが見つかった場合には法の定めに則って専門業者が除去する必要があります。(多くの場合解体工事会社が専門業者に発注することになります)
PCB
PCBとは、ポリ塩化ビフェニルの略称です。蛍光灯の安定器やコンデンサー等に利用されてきましたが、人体に入ると高い発がん性をもたらすため処分する際には厳重な注意が必要とされています。PCBについても専門の業者に回収を依頼しなければなりません。
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