ブロック塀の撤去をカッターで行う方法|鉄筋や厚いコンクリートにも対応
ブロック塀の撤去をコンクリートカッター(ダイヤモンドカッター)や電動ハンマードリル、ボルトカッターなどの専用道具を使って行うことで、鉄筋入りのブロック塀や厚いコンクリートも効率的に解体できます。
これらの道具を正しく使うことで、撤去作業がスムーズに進むだけでなく、安全性も確保できます。この記事では、ブロック塀をカッターで撤去する手順を詳しく解説し、作業を行う際のポイントや注意点を紹介します。
1. ブロック塀の撤去には何の道具が必要?
ブロック塀の撤去には、塀の構造や材質によって必要な道具が異なります。以下、それぞれのケースに適した道具を紹介します。
1-1. 簡易ブロックの場合
鉄筋が入っていない簡易なブロック塀であれば、比較的簡単な道具で撤去可能です。
- ハンマー(叩いて割るため)
- 養生シート(周囲に粉塵が飛ばないようにするため)
- ブロック破片を入れる容器(撤去後の廃材をまとめるため)
ハンマーで叩いてブロックを割りながら少しずつ取り除く方法が一般的ですが、破片が飛び散る可能性があるため、保護メガネや手袋などの安全対策をしっかり行いましょう。
1-2. 鉄筋入りのブロック塀や基礎を撤去する場合
鉄筋が入っているブロック塀や、基礎部分を撤去する場合は、より強力な道具が必要になります。

- コンクリートカッター(ダイヤモンドカッター)(鉄筋や厚いコンクリートを切断するため)
- コンクリートハンマー(電動ハンマードリル)(コンクリートを砕くため)
- ボルトカッターまたはディスクグラインダー(鉄筋を切断するため)
鉄筋入りのブロック塀は非常に頑丈なため、電動工具を使用しなければ作業が困難です。また、粉塵が多く発生するため、養生シートや防塵マスクを着用し、周囲への影響を最小限に抑えるようにしましょう。
以下のようなケースではカッターだけでの撤去が難しくなります。
このような場合は、ハツリ機や重機を使用した撤去方法を検討するのが適切です。
- 厚みのあるブロック塀(貫通が難しい)
- 鉄筋補強が入っている場合(カッターでは切断が困難)
- DIYでの使用が難しい(専用の機材や技術が必要)
2. 撤去作業の手順
一般的なブロック塀のサイズは 400mm × 200mm × 100mm(または150mm) で、基本的に40cmごとのブロック単位で切断を行います。そのため、撤去作業を進める際には、計画的に作業を進めることが重要です。
ブロック塀の部分撤去を検討している場合は、事前に専門業者と相談し、最適な方法を確認することをおすすめします。適切な施工を行うことで、安全で美しく仕上げることができます。
① コンクリートカッター(ダイヤモンドカッター)で切断
カットラインをマーキングして、カットする位置を明確にします。次に、コンクリートカッターを使ってブロック塀に切り込みを入れます。この際、一度に深く切り込まず、数回に分けて徐々に切断することが重要です。切り込みを入れることで、ブロックが崩れやすくなり、その後の作業がスムーズに進みます。
② 電動ハンマードリル、コンクリートハンマーで破砕
カッターで切断した部分に沿って、電動ハンマードリルを使いコンクリートを砕きます。また、ハンマーを振って手動でブロック塀を解体していく方法もあります。もし残す部分があれば、その部分に亀裂が入らないよう慎重に破砕していくことが重要です。特に、残す部分に過度の力を加えないように注意しながら作業を進めましょう。
内部に鉄筋がある場合は、ボルトカッターまたはディスクグラインダーで鉄筋を切断しましょう
鉄筋入りのブロック塀の場合、解体後に鉄筋が残ることがあります。
その場合は、ボルトカッターやディスクグラインダーを使用して、鉄筋を切断しましょう。鉄筋を適切に切断することで、作業がスムーズに進み、安全に撤去が完了します。
③断面の仕上げ
撤去後に残った部分のコンクリート断面は、整えて安全な状態にする必要があります。鋭利な部分がある場合は、ハンマーやグラインダーを使って滑らかに処理し、危険を避けるようにしましょう。この作業を行うことで、周囲への影響を最小限に抑え、後続の作業が安全に進むようになります。
④ 撤去したブロックの処分
撤去したブロックやコンクリートがら(ガラ)の処理方法については、自治体のルールに従って確認することが重要です。地域によっては、ガラを処分するための特定の方法が求められる場合があります。もし廃棄が難しい場合は、産業廃棄物処理業者に依頼することで、スムーズに処分を進めることができます。
3. フェンスやカーポートのカットも可能?部分撤去の方法を解説
ブロック塀の撤去だけでなく、フェンスやカーポートのカットによる部分調整も可能です。ここでは、それぞれのカット方法と注意点について詳しく解説します。
フェンスのカット方法と注意点
フェンスは継ぎ目部分であれば比較的容易にカット可能ですが、途中でのカットも条件によっては可能です。
一般的なフェンスは、幅4mのピッチで設計され、2本の支柱がブロック塀に固定されているため、固定部分を避ければ途中でのカットも可能です。ただし、カット後の断面は鋭利になりやすいため、安全対策としてエッジ保護や仕上げ処理を行うことが重要です。
フェンスをカットする際のポイント
- 継ぎ目部分のカットは容易
- 固定部分に影響がなければ途中カットも可能
- カット後の断面処理(エッジ保護や仕上げ)が重要
カーポートのカットは可能?サイズ調整の方法
アクリル製のカーポートは、カットしてサイズ調整が可能です。例えば、駐車スペースの変更に伴い、カーポートの端を切断して縮小するケースがあります。
長期間使用したカーポートは、紫外線劣化によりアクリル板が脆くなっている可能性があります。無理にカットすると割れてしまうリスクがあるため、再利用や移設を考えている場合は、専門業者に相談するのがおすすめです。
カーポートをカットする際の注意点
- アクリル製カーポートはカット可能
- 5年以上経過した場合、紫外線劣化による強度低下に注意
- 取り外し・移設を検討する場合は業者に相談を
まとめ
ブロック塀の撤去作業は、慎重に進める必要があります。まず、適切な道具を用意し、作業前にしっかりと計画を立てましょう。特に、ブロックの切断は一度に深く切り込まず、段階的に進めることが重要です。コンクリートカッターや電動ハンマードリルなど、専門的な道具を使いこなすことが、安全で効率的な作業を実現します。
撤去後は、断面の仕上げや残ったコンクリートの処理を行い、安全性を確保しましょう。また、処分方法については自治体のルールを確認し、必要に応じて産業廃棄物処理業者に依頼することをおすすめします。
ブロック塀の撤去は専門的な知識と技術を要する作業であるため、迷った場合は必ず専門業者に相談することが大切です。適切に撤去を行うことで、次のステップへとスムーズに進むことができます。
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