会社によって壊し方は一緒ですか?それとも異なりますか?
解体工事をするにあたり、複数の解体業者から見積りを取っています。それぞれ金額にも差がありますが、詳細を見てみると項目にも違いがあるようです。A社に明記されている項目がB社には無かったり、同じ項目があったとしても金額が結構違っていたりします。そもそも解体業者によって家の壊し方が異なることはあるのでしょうか。
業者によって異なることは充分有り得ます。業者ごとに保有する重機・車両に差があったり、工事に対する技術・工夫が異なるためです。
業者によって異なるのは珍しくない
解体工事会社によって建物の壊し方が異なるのは、決して珍しいことではありません。広い平原に家が一軒だけ建っているというような状況であれば、差が生まれることはありませんが解体現場には搬入経路、近隣環境、建物の構造など様々な考慮すべき課題があります。数学の問題を解くのに様々なアプローチ方法があるのと同じで、解体工法にも多様なアプローチ方法が存在します。
解体方法に差が出るケース
解体方法に差が出るケースをいくつかご紹介します。
前面の道路が狭い場合
建物に接する道路が狭い場合は、家を壊す通常のサイズの重機が入れなかったり、廃棄物の搬出に利用するダンプカーが進入できない場合があります。このようなケースでは、手作業による解体を行い一輪車を用いて人力で廃棄物の搬出を行うことがあります。しかし、解体工事会社が小型の重機や車両を保有している場合には、それらを利用して効率的に作業を行います。
建物が大型である場合
建物が大型である場合にも工法に差が生じることがあります。業者が大型の重機を保有している場合、時間をかけず一度に解体工事を進めることができるため人件費を削減できます。一方で騒音が大きくなりがちなので、養生の仕様をグレードアップしたり、地面に緩衝材を敷くことで騒音や振動を抑えます。
住宅密集地の場合
隣家が差し迫っている住宅密集地の場合にも差が生じることがあります。近隣への配慮をどこまでするかという考え方は解体工事会社によって異なるため、養生の面が2面・3面・4面というように違いが出ます。工事期間や工事の時間帯に対しても、近隣への配慮による影響が生じます。
アスベスト含有建材がある場合
建物の屋根瓦や外壁にアスベスト含有建材を利用している場合にも差が生じます。アスベスト含有建材であれば手作業で解体し、密閉容器に梱包することが必須ですが、そもそもアスベストが含まれているかという見解が解体工事会社によって異なると、作業に大きな違いが生まれます。このような時には、アスベストが含まれてないことが証明できない限り、アスベスト含有建材として解体工事を進める業者をお薦めします。
工法の違いも業者の腕の見せ所
このように様々なケースにおいて工法の違いが生まれる可能性がありますが、最適な工法を提案するのも業者の腕の見せ所です。知恵と経験を駆使して、安全性が高くコストパフォーマンスの良い方法を提案してくれる業者を選定したいものです。
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