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はつりとは何か?はつり工事の意味や作業内容、注意点などを徹底解説!


                 

解体工事で「はつり工事」という言葉を聞いたことがあっても、具体的にどのような工事なのか分からない方も多いのではないでしょうか。

特に、解体工事とはつり工事の違いや、どのような場面で必要になるのかなど、疑問に思うことも多いかもしれません。

本記事では、解体工事を検討されている方に向けて、「はつり工事」とは何か、その作業内容や方法、注意点について分かりやすくご紹介します。

目次

  1. はつり工事とは何か
  2. はつり工事の特徴とは?どんな工事なのか
  3. こんな時に必要!はつり工事が求められる8つのケース
  4. はつり工事の主な方法と道具
  5. 失敗しないために!はつり工事の注意点と業者選びのポイント
  6. まとめ

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はつり工事とは何か

はつり(斫り)とは、工事現場でコンクリートを削る・切る・壊す・穴を開けるといった作業を指します。

主に手作業で行われることが多く、はつり工事を専門とする業者も存在します。そのため、専門の職人を「はつり工」や「はつり屋」と呼ぶこともあります。

特に鉄筋コンクリート造の建物の改修工事で多く用いられますが、新築工事や解体工事でも、コンクリートを加工・撤去するためにはつり工事が必要になることがあります。

解体工事

解体工事は、建物全体を取り壊す工事です。重機を使って行う大規模な解体や、老朽化した建物の撤去などが含まれます。

はつり工事

はつり工事は、コンクリートやアスファルトを削ったり、切ったり、壊したりする部分的な工事です。建物全体を壊すのではなく、特定の箇所を加工する作業を指します。

現場によっては解体工事と同時に、はつり工事が行われることもあります。

はつり工事の特徴とは?どんな工事なのか

かつては、ノミをハンマーで叩いてコンクリートを割るのが一般的でした。しかし現在では、圧縮空気・油圧・電動モーターを利用した機械を使い、専用のノミを打ち込んでコンクリートを砕きながら削る方法が主流です。

主なはつり工事には、次の3種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

コンクリートはつり工事

コンクリートの壁や床を削り、形を整える工事です。例えば、玄関のドアやサッシを設置する際、ピックやドリルを使ってコンクリートを削り、必要なスペースを確保する目的で行われます。

はつりこわし工事

建物の一部を取り壊す際に行う工事で、クラッシャーで粉砕したり、削岩機を使ってコンクリートを壊したりする作業を指します。改修工事や解体工事でよく用いられます。

はつり仕上げ工事

コンクリートの表面にデザイン性を持たせるための工事です。専用のノミで削ったり、ハンマーで叩いたりすることで独特の風合いを出します。削り方や叩き方を工夫することで、多彩な表現が可能になります。

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こんな時に必要!はつり工事が求められる8つのケース

はつり工事は比較的小規模な作業ですが、さまざまな現場で必要とされます。ここでは、はつり工事が活用される代表的な8つのケースをご紹介します。

1. 工事現場が狭い

作業スペースが限られ、重機を使えない現場では、手作業によるはつり工事が行われます。コンクリートの壁を壊したり、穴を開けたりする際に、ハンマーや削岩機を使用して施工します。

2. 配線を通すための穴を開ける

建物のリフォームや追加工事で配線を通したい場合、コンクリートの壁・床・天井に必要な部分だけ穴を開ける作業が必要です。はつり工事では、細かい調整をしながら配線のための穴を開けることができます。

3. 建物の仕上げ作業

新築住宅やリフォームの最終段階で、建物の外観や内装を美しく整えるためにはつり工事が行われます。デザイン性を持たせる仕上げ作業では、職人の手作業で繊細に加工することもあります。

4. 道路や駐車場の修繕

コンクリートやアスファルトで舗装された道路や駐車場は、時間の経過とともにひび割れたり破損したりします。修繕時には、劣化した部分をはつり工事で削り取り、新たに舗装を施します。大型の削岩機が使用されることもあります。

5. 駐車場の屋根を設置する

駐車場に屋根を新設する際、柱を固定するためにコンクリート床に穴を開ける必要があります。この作業も、はつり工事で対応します。

6. フルリノベーションを行う

中古マンションや戸建て住宅をフルリノベーションする場合、間取りの変更が必要になることがあります。室内の仕切り壁を撤去する際に、はつり工事を用いてコンクリート部分を削り取ります。ただし、建物の構造上、撤去できない壁もあるため、慎重な判断が求められます。

7. 建物の一部を解体する

解体工事では、建物全体を取り壊す場合と、一部のみを撤去する場合があります。はつり工事は、建物の一部を削り取る作業に適しており、特定の構造物だけを壊したいときに活用されます。

8. 不要なコンクリート部分を削る

建築現場では、コンクリートが枠からはみ出してしまうことがあります。この余分な部分を取り除くために、はつり工事が行われます。また、古くなった不要なコンクリートを撤去する際にも活用されます。

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はつり工事の主な方法と道具

はつり工事は、作業の規模や環境に応じて 「人力」 と 「重機」を使い分けるのが一般的です。

重機を使用するかどうかは、現場の状況や工事の規模によって判断されます。特に狭い場所や周囲に建物が密集している場合は、人力作業が優先されることもあります。そのため、事前に工事業者と相談し、最適な工法を確認しておくと良いでしょう。

1. 人力で行う方法

人力ではつり工事は、リフォーム工事などで部分的な削り作業を行う際に採用されることが多く、繊細な作業が求められます。道具を使いながら少しずつコンクリートを加工するのが特徴です。

【主に使用する道具】

  • ハンマー・チッパー:コンクリートに衝撃を与え、ひび割れや破壊を促す。
  • チゼル・タガネ:細かい部分の削り取りや仕上げに使用。
  • ハンドクラッシャー:重機よりも静音性が高く、狭い場所でもコンクリートを粉砕できる。
  • カッター:金属刃を用いた工具で、コンクリートの切断に使用。

2. 重機を使う方法

広範囲のコンクリートを効率よくはつる場合や、大規模な解体工事では、重機を使ったはつり工事が行われます。特に、ショベルカー(バックホー)にアタッチメントを取り付けたものが多く使用されます。

【主に使用する道具】

  • ブレーカー(ハンマー):強い打撃を加えてコンクリートを破壊する。
  • ノミアタッチメント:狭い部分を削るのに適している。
  • ハンドクラッシャー:重機よりも静音性が高く、狭い場所でもコンクリートを粉砕できる。
  • クラッシャー:コンクリートを挟んで粉砕する。

失敗しないために!はつり工事の注意点と業者選びのポイント

はつり工事では、「騒音」と「工事コスト」に特に注意が必要です。これらの要素をしっかり管理することで、工事をスムーズに進めることができます。

このような注意点を踏まえて、信頼できる工事業者を選ぶ際には以下のポイントに注目することが大切です。

1. 周囲への騒音

はつり工事では、削る・切る・壊す作業が多いため、騒音や振動が発生します。重機を使用せずとも音が出るため、事前に近隣住民への説明や挨拶を行い、工事時間を調整することが大切です。早朝や深夜の作業を避け、地域のルールを守りましょう。

2. 工事コスト

はつり工事の費用は、使用する重機、人件費、騒音対策などによって決まります。狭い現場や手作業が増える場合、コストが高くなることがあります。見積もりの段階で詳細な内訳を確認し、不要な作業を省いて予算内での工事ができるように調整することが重要です。

  • ①詳細な打ち合わせを行う業者
    事前にしっかりと話し合い、工事の流れや進行方法を把握しておくことができます。
  • ②近隣住民に配慮する業者
    事前に説明や挨拶を行い、騒音対策を講じるだけでなく、早朝や深夜の作業を避けるなど、周囲に配慮した施工を行う業者を選びましょう。
  • ③見積もり段階で工事費用を明確に示す業者
    工事費用の詳細をしっかりと提示し、追加費用のリスクや可能性についても事前に説明してくれる業者を選ぶことが信頼につながります。
  • ④十分な職人とチームワークを持つ業者
    経験豊富な職人がチームで協力し、スムーズに作業を進められる業者を選ぶことで、工事が効率よく進行します。

まとめ

今回は、はつり工事について詳しくご紹介しました。まずは、はつり工事の基本的な意味や特徴、そして解体工事との違いについて説明しました。はつり工事という言葉に馴染みがなかった方も、実際に工事現場で行われるこの作業がどのようなものか、理解が深まったのではないでしょうか。

さらに、はつり工事の具体的な作業内容や方法、注意点についても触れました。これから解体工事を検討している方にとって、特に注意点や業者選びのポイントは非常に重要です。信頼できる業者を選ぶためには、事前にしっかりと情報を収集し、慎重に選定することが大切です。

はつり工事が成功するかどうかは、事前の準備と適切な業者選びにかかっています。今回の内容が、今後の工事を円滑に進めるための参考になれば幸いです。

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