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解体とは?基礎知識から工事の流れ・費用まで完全ガイド


                 

「解体とは?」と調べている方の中には、家を相続したものの活用方法がなく、解体を考えている方や、新しい家に建て替えるために解体工事を検討している方もいるでしょう。

しかし、解体と一言で言っても、実際にどんな工事をするのか、どのような流れで進むのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

何も知らずに解体工事を依頼してしまうと、思わぬ高額請求や違法工事といったトラブルに巻き込まれることもあります。そのため、解体の基本を押さえておくことが重要です。

この記事では、「解体とは何か?」をテーマに、解体工事の流れや種類、費用の目安、依頼時に知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。

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どのような解体をご希望ですか?

目次

  1. 解体とは?
  2. 解体工事とは?建物の構造に合わせた解体方法
  3. 解体工事前に押さえておきたい法律との関係
  4. 解体工事の流れ
  5. 解体費用の相場
  6. 解体業者選びのポイント!安心して依頼できる業者とは
  7. 解体業者を探すならクラッソーネへ

解体とは?

「解体」には、次のような意味があります。

  1. まとまっているものを分解し、バラバラにすること
  2. 組織を壊して、その機能を失わせること
  3. からだを解剖すること

ここでは、建築物を壊す①の解体について詳しく説明していきます。解体とは、建物や構造物を取り壊す作業で、建て替えや老朽化、土地の再利用など、以下のような理由で解体が必要となることがあります。

  • 土地を売却するために、思い出の詰まった建物を壊して更地にしたい
  • 新しい家を建てるために、古くなった建物を撤去したい
  • 特定空き家に指定され、老朽化した建物を安全のために撤去したい
  • 土地を有効活用(賃貸やコインパーキングなど)するため、不要な建物を撤去したい
  • 地主に土地を返却するために、建物を取り壊して更地にしたい
  • 相続した不動産を分けやすくするために、土地を更地にしたい
  • リフォームやリノベーションのために、内装を解体したい
  • 自然災害(地震や台風、火災など)で被害を受けた建物を撤去したい

解体工事とは?建物の構造に合わせた解体方法

解体工事と聞くと、重機で一気に建物を壊すイメージがありますが、実際には建物の構造や目的に応じた適切な工法が必要です。

かつては「ミンチ解体」と呼ばれる、重機で一気に取り壊す方法が主流でした。工期が短く費用も抑えられますが、廃棄物の分別ができずリサイクルが難しいうえ、有害物質が飛散するリスクがあるため、2003年の建設リサイクル法で禁止されました。

現在は、環境や安全性に配慮した「分別解体」が主流です。重機を使う前に手作業で解体し、木材・金属・コンクリートなどを分別します。この工程を省いて一気に解体するのは違法工事となるため注意が必要です。

また住宅や建物の解体方法は、建物の構造によって異なります。主に以下の3つの構造があり、それぞれに適した解体方法が存在します。木造は比較的解体しやすいため費用を抑えやすいですが、鉄骨造やRC造は強度が高く、特別な工法や追加の人員が必要になるため費用が高くなりがちです。

木造建物の解体

木造建物の解体には、主に以下の2つの方法が用いられます。

手壊し工法

手壊し工法は、人力で建物を解体する方法です。重機を使用しないため、狭い敷地や重機の搬入が困難な場所でも作業が可能です。また、廃棄物の分別がしやすく、近隣への騒音や振動の影響が少ないというメリットがあります。

しかし、作業に時間がかかり、費用も高くなるため、一般的には解体工事の一部に使用されることが多いです。

機械解体工法

機械解体工法は、重機を使って建物を解体する最も一般的な方法です。騒音や振動が発生するため、近隣への配慮が求められます。

鉄骨造やRC造・SRC造の解体

鉄骨造やRC(鉄筋コンクリート)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造は強度が高いため、木造よりも解体に時間がかかり、費用も高くなります。これらの建物を解体する際には、以下のような方法が用いられます。

圧砕機工法

圧砕機を使用し、コンクリートや鉄骨を破砕・切断する工法です。振動や騒音が少ないため、住宅地などでも利用されることが多いですが、粉塵が発生しやすいため散水による粉塵対策が必要です。

カッター工法

鉄骨やコンクリートを専用のカッターで切断する方法です。振動や粉塵が少なく、比較的静かに解体できるため、大型の建物や騒音対策が必要な場所で活用されます。

ブレーカー工法

ショベルに取り付けたブレーカーでコンクリートを砕く方法です。強固な構造物の解体に適していますが、騒音や振動が大きく、粉塵が発生しやすいため、近隣への配慮が重要になります。

転倒工法

建物の外壁を内側に倒し、その衝撃を利用して解体する方法です。高所作業が減ることで安全性が向上し、周囲へのガラの飛散が少ないのがメリットです。

その他の特殊な解体工法

解体工事には、以下のような特殊な工法もあります。

  • ワイヤーソーイング工法:ワイヤーを使用してコンクリートを切断する工法。精密な解体が可能。
  • アブレイシブウォータージェット工法:高圧水を使ってコンクリートを削り取る工法。粉塵の発生が少ない。
  • 静的破砕剤工法:薬剤を使用してコンクリートを膨張・破砕する工法。騒音や振動が少ない。

建物の構造や周囲の環境に合わせて最適な解体方法を選ぶことが、スムーズで安全な解体工事のポイントとなります。

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どのような解体をご希望ですか?

解体工事前に押さえておきたい法律との関係

解体工事において、業者には適切な許可や資格が求められます。依頼主は、業者が法的に必要な許可や登録を持っているかを確認することが非常に重要です。許可や資格が不十分な業者に依頼すると、違法解体と見なされ、最悪の場合、依頼主にもペナルティが科せられる可能性があります。

①解体工事に必要な許可と資格

解体工事を適法に行うためには、業者は次のいずれかの許可や登録を取得している必要があります:

  • 建設業許可
    解体工事を行う業者は、建設業法に基づいて「建設業許可」を取得している必要があります。この許可は、一定の規模以上の工事を行うために必須です。許可を取得していない業者が行う解体工事は、違法とみなされる可能性があります。
  • 解体工事業登録
    解体工事専門の業者には、解体工事業としての登録を行うことが求められます。この登録を受けていない業者に依頼した場合も、違法解体となり、法律違反となる可能性があります。

建設リサイクル法: 廃棄物のリサイクルと分別

解体工事で発生する廃棄物の適切な処理とリサイクルを促進するため、建設リサイクル法が定められています。この法律は、解体工事における廃棄物処理に関する義務を課しています。

  • 廃棄物の分別義務
    解体工事で発生する産業廃棄物(コンクリートがら、木くず、鉄くずなど)は、細かく分別して処理することが義務づけられています。適切に分別されていない廃棄物は、法的に問題となる場合があります。
  • 届出義務
    解体工事が対象となる場合、工事の着工の7日前までに都道府県に届け出を行う必要があります。この手続きを怠ると、罰金が科せられる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

解体工事の流れ

解体工事をスムーズに進めるためには、大まかな流れを把握しておくことが重要です。工事の依頼から完了までに1〜2か月かかり、騒音や振動の影響、必要な手続きなどを理解しておく必要があります。

  1. 各種届出
  2. 解体の事前準備
  3. 外構の解体
  4. 屋根や内装の解体
  5. 基礎を含む建物本体の解体
  6. 整地・清掃
  7. 建物滅失登記

①各種届出

解体工事を行う前には、いくつかの届出が必要です。これらの届出は法令に基づいて定められており、適切に手続きを行うことが求められます。主な届出には以下のものがあります。

  • 建設リサイクル法の事前申請
    解体工事で発生する廃棄物を適切に処理するため、事前に申請が必要です。
  • 建設工事計画届
    大規模な解体工事の場合、事前に工事計画を提出する必要があります。
  • アスベスト除去に関する届出
    アスベストを含む建材が使用されている場合、その除去に関する届け出が必要です。
  • 道路使用許可申請
    解体工事において道路を使用する場合、許可が必要になります。

②解体の事前準備

解体工事を進める前には、以下の準備が必要です。

  • 近隣への挨拶まわり
    騒音や振動などがあるため、事前に近隣住民に挨拶し、理解を得ておきましょう。解体業者が行いますが、依頼主も一緒に行うと良いです。
  • ライフラインの停止・撤去
    電気やガス、インターネットなどのライフラインを停止・撤去します。手続きには1週間程度かかるので、早めに行いましょう。水道は停止せず、清算手続きをします。
  • アスベスト調査
    古い建物ではアスベストが使用されている場合があるため、事前に調査を行い、発見された場合は特別な処理が必要です。追加費用が発生することもあります。

これらをしっかり準備し、解体工事をスムーズに進めましょう。

③外構の解体

まず、庭木やカーポート、ブロック塀など、建物の周囲にある外構を解体・撤去します。その後、解体作業を安全に進めるために足場を組み立て、養生作業を行います。これで解体作業を始める準備が整います。

④屋根や内装の解体

次に、屋根材や断熱材、建具、内部の造作など、解体可能な部分を手作業で慎重に解体します。

解体工事と言えば重機での取り壊しをイメージする方が多いかもしれませんが、実際には重機を使う前に手作業での解体が必要です。この段階では、廃棄物を細かく分別することが義務付けられているため、手作業での作業が欠かせません。この点を適切に行わない業者には注意が必要です。

⑤基礎を含む建物本体の解体

手作業での解体が終わった後、重機を使って基礎や建物本体の解体を進めます。この時点では、騒音や振動が大きくなるため、事前にどれくらいの影響があるか確認しておくことをお勧めします。確認しておくことで、近隣トラブルにも対応しやすくなります。

また、解体作業中に地中埋設物が発見されることがあります。例えば、コンクリートがらや古い井戸などが見つかることがあり、これらの処理には追加料金が発生します。地中埋設物は撤去しないと次の建物に影響が出るため、必ず撤去を行いましょう。ただし、これらは掘り返して初めて分かるため、追加費用が発生することは予想しておく必要があります。

⑥整地・清掃

解体作業が完了したら、地面を平らにならし、周囲を清掃して工事は終了です。作業後は依頼主の立ち合いで最終確認を行いましょう。

また、工事完了後は近隣住民への挨拶が大切です。特に解体工事の後、すぐに挨拶を行うことが重要です。もし近隣からクレームがあった場合でも、業者が対応してくれる可能性が高いのは工事直後です。時間が経ってしまうと対応してもらえないこともあるため、早めに感謝の気持ちを伝えることをお勧めします。

⑦建物滅失登記

解体工事が完了したら、すべてが終わったわけではありません。建物が取り壊されたことを登記する「建物滅失登記」が必要です。取り壊し証明書やマニュフェスト(廃棄物の処理証明書)など、必要書類を揃えて法務局に申請しましょう。

もし申請が難しい場合は、家屋調査士に依頼することもできます。解体業者によっては、登記手続きを代行やサポートしてくれることもあるため、事前に相談しておくと安心です。

解体工事には、さまざまな手順と時間がかかることを理解したうえで、計画を立てることが大切です。工事の流れをしっかり把握し、スムーズに進められるようにしましょう。

解体費用の相場

立地条件や外構物の有無にもよりますが、解体費用はおおよそ100~300万程度に収まることが多いです。
※外構物とは、ブロック塀・樹木・小屋など建物の外周りにある構造物全般のことです。

おおよその相場は構造ごとに以下のように考えることができます。

坪単価あたりの解体費用

解体費用の相場や内訳、費用を抑えるポイントについては、以下のリンクから詳しくご確認いただけます。

家の解体費用はいくら?

解体業者選びのポイント!安心して依頼できる業者とは

解体業者を選ぶうえでのポイントを5つご紹介します。

過去の行政処分や指名停止歴をチェック

解体工事は大規模で危険を伴う作業が多いため、法律を遵守し、適正に運営されている業者を選ぶことが重要です。過去に行政処分や指名停止を受けた業者は、法令違反やトラブルを起こした可能性があり、依頼する際のリスクが高まります。

行政処分や指名停止の主な理由

  • 産業廃棄物の不法投棄(適切な廃棄処理を行わず、違法に処分)
  • 無許可での営業(建設業許可・解体工事業登録なしでの工事)
  • 安全管理の不備(適切な責任者が不在で、作業員や近隣住民に危険を及ぼす)
  • 違法な契約・不正な見積もり(契約違反や不透明な追加請求)

  • 各自治体の公式サイトや国土交通省の指名停止業者リストを確認する
  • 「○○会社 行政処分」や「○○解体 指名停止」と検索
  • 施工実績

    施工実績は、解体工事会社を選ぶうえで重要な判断基準のひとつです。過去にどのような建物の解体を手がけたかを確認することで、技術力や対応できる工事の規模を把握できます。特に、自宅や所有物件と同じような建物の解体経験が豊富な会社であれば、安心して依頼しやすくなります。

    また、施工事例が写真付きで掲載されている場合は、工事の丁寧さや仕上がりの質もチェックできます。さらに、自治体や企業などからの依頼実績がある場合は、信頼性の高い業者である可能性が高いでしょう。

    ③許可の有無

    解体工事を安全かつ適切に行うためには、必要な許可を取得していることが欠かせません。特に、解体工事業登録や建設業許可を持っているかを確認しましょう。これらの免許は、一定の技術力や法令遵守の基準を満たしている証です。

    無免許の業者に依頼すると、法令違反のリスクだけでなく、近隣トラブルや工事の質の低下につながる可能性があります。安心して任せるためにも、事前に免許の有無をしっかり確認し、信頼できる業者を選びましょう。

    ④見積りの重要性

    解体工事の見積もりを比べる際、総額だけに目が行きがちですが、実際には「何にどれくらいの費用が使われているのか」をしっかり確認することが大切です。見積もり内容が詳細に記載されている業者の方が、料金の内訳が分かりやすく比較もしやすいため、おすすめです。

    また、見積もりを取る際は、必ず複数の業者から取るとをお勧めします。見積もりには、工事費用だけでなく、作業内容や工期、追加費用の有無なども明記されていることが重要です。これを確認することで、料金が明確になり、予算オーバーを避けることができます。

    ⑤対応の丁寧さ

    業者の担当者が親身になって質問に答えてくれるか、説明が分かりやすく丁寧かどうかをチェックしましょう。疑問点があればすぐに解決できるか、こちらの不安をしっかりと理解し、安心感を与えてくれる業者は信頼できます。

    また、迅速で正確な返信をしてくれる業者は、仕事も丁寧に進めてくれる可能性が高いです。見積もり依頼や質問に対するレスポンスの速さ、電話やメールでの対応がスムーズかどうかを確認することが大切です。

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