庭の解体にかかる費用は?庭木・庭石の撤去費用を解説!
「駐車場を作りたいから、ブロック塀を撤去したい」
「古い池を解体して、一面の芝生に変えたい」
庭の活用方法として、こんなアイデアを考えている方も多いのではないでしょうか?
庭を解体して、新しい用途に生まれ変わらせるための第一歩として、何をどう始めればいいのか気になるところです。
実は、庭には様々なものがあります。庭木や庭石、池や物置など、これらを撤去する場合、それぞれの解体費用が異なります。どれをどう取り除くかによって、必要な費用も変わってくるので、事前にしっかり把握しておくことが大切です。
この記事では、各種類の解体費用の相場をわかりやすくお伝えします。あなたの庭も、思い描く理想の形に近づけるためのヒントがきっと見つかりますよ!
庭の解体にかかる費用は?
庭と言っても、家庭ごとにその内容は異なります。庭に庭石や庭木があるか、またその種類や本数も様々です。これらの要素によって、解体にかかる費用も大きく異なります。
項目 | 処分費用の相場 |
庭石(1㎏) | 40~50円 |
庭木(1本) | 3m未満:3,000~5,000円 3~5m程度:10,000円程度 5m以上:20,000円以上 |
石垣・ブロック塀(1㎡) | 5,000~10,000万円 |
池(1つ) | 100,000~300,000万円 |
庭石の処分の費用相場
庭石の撤去・処分費用は、1kgあたり40~50円が相場です。
庭石には、手で運べる小さなものから、重機でないと動かせないほど大きなもの、さらには地面に埋まっているものまで、さまざまな種類があります。そのため、庭石の撤去費用は主に石の重さや大きさに基づいて決まります。
また、人手では運べないような大きな石の場合、重機を使用して移動や掘り起こしを行う必要があるため、撤去費用には重機の運搬費(重機の利用料)が追加されることがあります。
庭木の処分の費用相場
庭木の撤去・処分費用は、1本あたり3,000~20,000円が相場です。
木の高さに応じて、以下のような目安があります。
- 高さ3m未満:3,000~5,000円
- 高さ3~5m程度:10,000円前後
- 高さ5m以上:20,000円以上
また、庭木の撤去費用は、木の高さや太さ、作業内容(伐根や伐採など)によっても異なります。特に伐根の場合、根を掘り起こす必要があるため、追加料金が発生することがあります。
庭木を撤去したい場合は解体工事会社に依頼することができますが、移植を希望する場合は、解体業者ではなく、植木屋さんや造園業者に依頼するのが最適です。
石垣・ブロック塀の処分費用
石垣・ブロック塀の処分費用は、1㎡あたり5,000~10,000円が相場です。
石垣やブロック塀は、一般的に面積を基準に計算されます。ブロック塀の解体作業は、通常手作業で行われますが、作業場所によっては重機を使用することもあります。また、隣家との距離が近く作業が慎重を要する場合や、現場の状況が複雑な場合には、追加費用が発生することがあります。
池の処分費用
池の処分費用は、1つあたり100,000~300,000円が相場です。
池の処分費用は、池の広さや深さ、周囲にある庭石や庭木の処分量によって異なります。処分作業は、まず池の水を抜き、周囲の庭石や庭木を撤去し、その後土を埋め戻して完了します。
また、池は水を扱う場所であり、日本では古くから水のある場所には神様が宿るとされています。そのため、池を処分する前にお祓いや祈祷を行う方も多いです。
庭の解体の依頼先は?
庭の解体を依頼する際の候補としては、「解体業者」「造園業者(庭師や植木屋)」「外構業者」「石材業者」などが挙げられます。それぞれの業者は専門分野が異なるため、目的に応じて適切な業者を選ぶことが重要です。
解体後の用途が決まっている
外構業者は、家の周りにあるウッドデッキ・フェンス・門など、建物周辺のすべての外構作業を専門にしています。
そのため、庭を解体して駐車場にしたい、物置を建てたいなど、解体後に何かを作りたい場合は、外構業者に依頼するのが最適です。
庭石や庭木を移植・移動させたい
庭石や庭木を処分するのではなく、移動や移植をしたい場合は、造園業者(庭師や植木屋)がお勧めです。
造園業者は庭園の設計や管理を専門としており、芝生や花壇の設置も得意としています。そのため、庭の一部を変更したい場合や、庭石や庭木を他の場所に移動させたい場合は、造園業者に依頼すると良いでしょう。
庭石のみを撤去したい
庭石だけを撤去したい場合は、石材業者に依頼するのが適しています。
石材業者は墓石や庭園用の石材を取り扱う専門店であり、庭石の撤去も得意としています。中には無料で引き取ってくれる業者もあるため、事前に問い合わせて確認することをお勧めします。
庭石や庭木など撤去したいものが複数ある
庭石や庭木、ブロック塀、池など、撤去したいものが複数ある場合は、解体業者に依頼すると便利です。
解体業者は庭石や庭木、ブロック塀、池、物置など、多様なものを一括して対応してくれます。庭全体の解体が必要な場合にも最適です。
自分で庭の撤去できる?
庭の解体を専門業者に依頼する場合、費用はかかりますが、作業を効率的かつ安全に進められるのが大きな利点です。一方で、費用を抑える方法として、自分で解体作業を行うという選択肢もあります。
たとえば、庭石や庭木の撤去であれば、自力で対応することも可能です。撤去後は自治体のルールに従って適切に処分すれば問題ありません。また、庭石や庭木の中には価値があるものもあり、買取業者に引き取ってもらえる場合もあります。
以下では、解体を業者に依頼するメリットとデメリットについて詳しく解説します。
庭の解体を業者に依頼する場合のメリット
庭の解体を業者に依頼するメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
効率的かつ安全に作業を進められる
専門業者は、解体に必要な知識や技術を持ち、専用の道具を使用して作業を行うプロフェッショナルです。それぞれの状況に応じた最適な方法で、安全かつ効率的に解体作業を進められます。
また、隣家への配慮や自宅への損傷を防ぐための慎重な対応も、業者であれば安心して任せることができます。さらに、万が一のトラブルが発生した際には、保険やアフターサービスで対応してもらえるため、不測の事態にも備えられる点が大きな魅力です。
複雑な撤去も対応可能
作業中に地中から予期せぬ埋設物が出てきたり、解体が難航したりする場合でも、専門業者であれば適切に対処できます。また、撤去後に駐車場や物置を設置したいといった要望がある場合も、用途に合わせて柔軟に対応してもらえる点が魅力です。
特に複雑で専門的な作業が求められる場合でも、業者なら確実かつ効率的に対応できるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
廃材や廃棄物の処理を一括して依頼できる
庭の解体を自分で行う場合、発生した廃材や廃棄物の処理まで自分で対応する必要があります。中には自治体の回収対象外となるものもあり、専門業者への依頼が必要になるケースも少なくありません。
一方、解体業者に依頼すれば、作業から廃材の処理までを一括で任せることが可能です。解体後はきれいな更地の状態で引き渡されるため、その後の土地の活用もスムーズになります。これにより、後処理の負担を軽減し、時間や手間を節約できる点も大きな利点です。
庭の解体を業者に依頼する場合のデメリット
庭の解体を業者に依頼する際には、以下のようなデメリットも考えられます。
費用が高くなる場合がある
業者に庭の解体を依頼すると、作業内容に応じた費用が発生します。特に庭の面積が広い場合や、樹木・庭石・構造物が多い場合は、費用が高額になることがあります。そのため、事前に見積り内容をしっかり確認し、納得できる形で依頼することが重要です。
費用を抑えるためには、可能な範囲で自分で撤去作業を行う、複数の業者から見積りを取り比較する、といった工夫が有効です。これにより、無駄なコストを削減できる可能性があります。
作業スケジュールが業者に依存する
業者に解体を依頼する場合、作業の日程や段取りは業者のスケジュールに左右されます。特に解体工事の繁忙期には予約が取りづらく、希望する時期に作業を進められない場合もあります。
スケジュールに柔軟性を持たせ、早めに業者と調整することで、予定どおりに進行しやすくなるでしょう。
業者選びを誤るとトラブルのリスクがある
残念ながら、解体業者の中には悪質な業者も存在します。業者選びを誤ると、以下のようなトラブルに巻き込まれる可能性があります。特に、極端に安い見積りを提示する業者には注意が必要です。後から追加費用を請求されたり、不法投棄を行うことでコストを削減している場合もあります。
信頼できる業者を選ぶには、見積額だけでなく、以下の点をチェックすることが重要です。
- 過去の実績や評判
- 対応の丁寧さ
- 必要な資格の有無(例:解体工事業登録など)
信頼性の高い業者を選ぶことで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな作業進行を期待できます。
庭の解体費用を安く抑えるコツ
庭を解体する際には、以下のポイントを押さえることで、費用を抑えつつスムーズに進められます。
- 見積り時に複数の業者を比較する
- 造園会社や不用品業者に引き取ってもらう
- 廃材の処分を適切に行う
見積り時には複数の業者を比較する
庭の解体費用は、業者によって大きく異なることがあります。そのため、複数の業者から見積りを取り、費用や作業内容を比較することが重要です。また、業者によって対応や得意分野が異なるため、価格だけでなく、実績や評判なども参考にして選ぶと良いでしょう。
造園会社や不用品業者に引き取ってもらう
庭木や庭石などの処分については、造園会社や不用品回収業者に相談してみるのも一つの方法です。一部の業者では、無料で引き取ってもらえる場合もあります。特に、価値のある庭石や樹木がある場合には、買い取りをしてくれる可能性もあるため、近隣の業者に一度相談してみましょう。
自分で処分する
庭石や庭木など、自治体で処分してもらえる場合もあります。自治体の指示に従い、適切に廃材を処理することで、業者に依頼するよりも費用を抑えられることがあります。
ただし、廃材を近隣の山や川などに捨てることは法律で禁じられており、不法投棄に該当します。不法投棄を行うと、罰金やその他のペナルティが科される可能性があるため、絶対に避けましょう。
廃材の処分方法が分からない場合や、自分で対応するのが難しい場合は、自治体の窓口に相談して適切な方法を確認することをおすすめします。
庭の解体費用に関するよくある質問と回答
最後に、庭の解体費用に関するよくある質問とみていきましょう。
解体後の整地費用は含まれる?
解体工事の費用には、通常「粗仕上げ」と呼ばれる基本的な整地作業が含まれることが一般的です。粗仕上げとは、解体後に発生した廃材を撤去し、土地を平らにならす作業を指します。砂利の敷設やコンクリートの舗装などは、追加の整地作業が必要な場合は、別途費用が発生することが多いです。
整地費用の範囲や内容は業者によって異なるため、見積りを依頼する際に次のポイントを確認すると良いでしょう
庭を撤去して駐車場にしたい場合、費用はどのくらい?
庭を撤去して駐車場にする場合、その費用は庭の状態や駐車場の仕様によって異なります。たとえば、撤去後にアスファルトで舗装する場合の費用は1㎡あたり5,000円程度が目安です。アスファルト舗装は比較的低コストで施工期間も短いのが特徴ですが、耐久性ではコンクリート舗装に劣る点があります。
一方、コンクリートで舗装する場合は1㎡あたり1万円程度が一般的です。コンクリート舗装はアスファルトよりも耐久性が高く、仕上がりの美しさや高級感もあるため人気がありますが、費用はやや高くなります。
庭の解体前にお祓いしたほうがいいって本当?
庭の解体前にお祓いを行うかどうかは、施主の判断に委ねられます。特に水には神様が宿るとされ、井戸や池がある場合にはお祓いを行うことが一般的ですが、必ずしも必要というわけではありません。
少しでも不安や気になる点がある場合、お祓いを行うことで気持ちが楽になり、解体工事を進めやすくなるかもしれません。お祓いを希望する場合、神職に依頼することが一般的です。解体業者の中には、お祓いの手配を代行してくれるところもありますので、気になる場合は事前に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
庭の解体費用は、何を撤去するかによって違ってきます。
庭石であれば40~50円/1㎏、樹木なら1~3万円/1本と計算方法や費用は大きく異なるので、まずは見積りを複数の業者にとって比較するとよいでしょう。
また、業者を選ぶ際には複数業者を査定額だけで比較するのでなく、実績や評判・資格の有無など総合的に比べて信頼できる業者を選ぶことが大切です。
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