ビニールハウス解体費用・買取相場はどのくらい?具体的な解体方法やDIYと解体業者どちらがよいのかなどご紹介
不要になったビニールハウスの処理にお困りではありませんか?
ビニールハウスを処分するには、業者に依頼、またはDIYで解体・撤去する方法と、そのままオークションなどで売却する方法とがあります。
この記事では、ビニールハウスを処分する一般的な方法とともに、解体費用や売却時の価格相場について解説します。ビニールハウスの解体・処分を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ビニールハウスを処分する方法
ビニールハウスを処分する際に一般的に利用される方法は以下の3つです。
- DIYで解体する
- 解体業者に依頼する
- 売却する
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分に適した方法を選びましょう。
DIYで解体する
日ごろからものづくりをしていたり、現場作業の多い方であれば、DIYによるビニールハウスの解体を検討することもあるでしょう。物置やカーポートなどに比べると、ビニールハウスは比較的解体しやすい外構です。
十分な作業スペースや工具、安全対策の装備などが整っている状態であれば、DIYを行うことで解体費用を大幅に節約できます。ただし、解体時に発生した廃材は「産業廃棄物」となるため、一般の家庭ごみと同じように回収ができません。
産業廃棄物処理業者へ依頼の上、運搬・処分する必要があるため、その分の費用がかかる点に注意が必要です。また、そもそも作業に必要な道具が無い場合は新しく購入、またはレンタルしなければならず、結果的に割高になる可能性もあります。
DIYでの解体は安全面でのリスクも伴うことから、経験者以外にはあまりおすすめできません。
解体業者に依頼する
ビニールハウスを処分する場合、解体業者に解体と撤去を依頼するのが一般的です。単純な費用面で見た場合、解体業者への依頼は最もコストがかかります。
しかし、その分手間や時間がかからず、安全にビニールハウスの解体を進められるのがメリットと言えるでしょう。
廃材も業者側が引取、もしくは買取で処理してくれるため、解体に伴う作業を一任できるのが魅力です。なお、ビニールハウスに限らずすべての建物において、解体業者には「解体工事業登録」または「建設業許可」の取得が義務付けられています。
二つの資格の違いは、「請け負える工事の規模(費用)」です。工事費用500万円未満の工事であれば「解体工事業登録」、500万円以上の大規模な工事であれば「建設業許可」を取得しなければなりません。
ビニールハウス解体は500万円以内に収まることがほとんどのため、「解体工事業登録」のある業者であれば基本的には問題ないでしょう。安心感や実績を求めるなら、より取得が難しい「建設業許可」のある業者を選ぶのも一つの手です。
ちなみに、「解体工事業登録」と「建設業許可」のどちらも取得していない解体業者は無認可の違法業者です。
思わぬトラブルに巻き込まれるおそれもあるため、決して利用しないようにしましょう。
売却する
ビニールハウスを解体せず、そのまま売却することも可能です。実際に、オークションサイトや地域の譲渡サービスなどで中古のビニールハウスが出品されている例があります。
また、中古ビニールハウス専門の買取業者もあるため、売却できれば解体するよりもお得に処分できます。ビニールハウスの状態が良く、引き続き利用ができそうな場合は売却を利用するのもおすすめです。
なお、売却価格はビニールハウスの規模や種類によってまちまちですが、およそ5,000〜10万円を目安に考えるとよいでしょう。
ビニールハウスの解体費用はどのくらいかかる?
ビニールハウスの解体費用は、1㎡あたり5,000~1万円程度になるのが一般的です。したがって、中型のビニールハウス(100㎡)であれば、解体費用は少なくとも50万円以上になると考えられます。
ただし、業者によって単価設定が異なるため、一概にいくらとは言えないのが実情です。ここでは、ビニールハウスの解体費用に影響する要因についても解説します。
費用に影響する要因
ビニールハウスの解体費用を左右するものは、主に以下の4つです。
- 立地
- 構造
- 種類
- 廃材処理
たとえば、ビニールハウスの周りの道路が狭く必要な重機の搬入が難しい場合、手作業による解体工程が増えるため、人件費が高くなるでしょう。また、ビニールハウスの種類や構造によっても解体しやすさが異なるため、価格が変動します。
基礎に鉄筋コンクリートを使用しているビニールハウスは、パイプ鋼管で作られたものよりも強度が高く、解体費用もその分上がります。さらに、解体作業で出た廃材も、買取や引取ができない場合は別途廃棄処理をしなければならないため、処理費用が割増される可能性に注意が必要です。
以上の点から、ビニールハウスの解体費用を見積もる際は、立地条件やビニールハウスの構造などを確認した上で、適正価格を調べるようにしましょう。
ビニールハウスの買取相場について知っておこう
ビニールハウスは、ネットオークションや譲渡サービスを利用するほか、買取業者に依頼して売却することも可能です。ここでは、中古ビニールハウスの需要と、買取価格の決まり方について解説します。
中古ビニールハウスの需要
中古ビニールハウスの活用法としては、現地にあるものをそのまま使う方法と、一旦解体して購入者の希望する土地に移設する方法があります。特に前者の場合、新しくビニールハウスを建設する必要がないため、コストを抑えて農業を始められる点がメリットです。
また、移設の場合も、あらかじめ必要な材料が揃っていることから、完全な新築よりも安く済む場合があります。このような点から、新規就農者向けのコストカット手段として、中古ビニールハウスの需要は高まりつつあるのです。
買取価格の決まり方
中古ビニールハウスの買取価格は解体費用と同じく様々な条件で変動し、数千円~数十万円が相場とされています。一般的には、以下の情報を元に業者側で価格を決めるケースが多いです。
- 状態
- 規格
- パイプ径
- 所在地
ネットオークションなどでは自分で値付けができますが、買い手が現れるまで待たなくてはならず、時間がかかります。その点、買取業者であれば年数の経ったビニールハウスでも適正価格で買い取ってもらえるため、スムーズに売却できる点がメリットと言えるでしょう。
再利用可能な状態であることが条件にはなりますが、ビニールハウスの解体にかかる費用を抑えたい場合は、買取業者へ依頼するのがおすすめです。
ビニールハウスの具体的な解体方法とは?
ビニールハウスの老朽化が激しく、買取も期待できない場合は、原則として解体するしかありません。ここでは、ビニールハウスの具体的な解体手順と、解体に必要な道具について解説します。
DIYでの解体を検討している方も、参考にしてください。
解体の手順
ビニールハウス解体の一般的な流れは、以下の通りです。
- 事前準備
- ビニールの取り外し
- 支柱やアーチの解体
- 支柱の引き抜き
はじめに、安全に解体を進めるため、現場環境を整えます。必要に応じて、周囲の草刈りやビニール部分に溜まった雨水などの除去を行いましょう。
現場の安全が確保できたら、パイプに固定されたビニールを剝がしていきます。規模の大きいハウスだとビニールの重量も増すため、転倒などに気を付けて作業を進めましょう。
ビニール部分をすべて撤去できたら、残った骨組みの解体に移ります。支柱同士の留め具を外していきますが、経年劣化やサビによって分離が難しい場合は、電動ドライバーなどの工具を活用しましょう。
骨組みの解体が完了したら、支柱を地面から引き抜きます。ビニールハウスの土台でもある支柱は、地中深くまで差し込まれていることが多く、手作業での引き抜きが難しいことも少なくありません。
状況によっては引き抜かず切断するしかないケースもあるため、電動ノコギリなども準備しておくとよいでしょう。
必要な道具
ビニールハウスの解体には、一般的に以下の道具が必要です。
- ハンマー(ゴムハンマー)
- 電動ドライバー
- 電動ノコギリ
- プライヤー・ペンチ
- カッターナイフまたはハサミ
- パイプ抜き器
- 作業着
- 軍手
- 保護具(ヘルメット、ゴーグル、安全靴など)
日常的にDIYを行っている場合、基本的な道具は揃っているでしょう。ただし、パイプ抜き器など特殊な工具はレンタルまたは購入する必要があるため、調達費用がかかる点に注意が必要です。
DIYと解体業者、ビニールハウス解体はどちらがよい?
ビニールハウスの解体にあたって、DIYで行うか、解体業者に依頼するか、結局のところどちらがよいのでしょうか。それぞれの特徴を表で比較してみましょう。
項目 | DIY | 解体業者に依頼 |
費用 | 経験や所持している道具によって、解体業者へ依頼するよりも抑えられる | ビニールハウスの規模や立地によって変動する工事費用が発生 |
時間 | 数日~数週間 | 数時間~数日 |
作業負担 | 工具や体力、人手が必要 | 業者が行うため不要 |
安全性 | 高所作業などもあり危険性が高い。 自身で安全対策を徹底する必要がある。 | プロの専門知識に基づいてた安全対策が行われるため、基本的に安全性が高い |
スキル | 必要 | 業者が行うため不要 |
廃材処理 | 自身で廃材処理業者や買取業者への持ち込みや依頼が必要 | 業者が行うため不要 |
DIYでの解体は、経験者であればコストを大幅に削減できるメリットがあります。一方で、時間や労力もかかり、安全面のリスクも高いことから、万人におすすめできる方法とは言えません。
解体業者に依頼する場合、一般的にDIYよりも解体にかかる費用は高くなりますが、より安全で迅速な作業が期待できます。また、廃棄物の処理まで一任でき、場合によっては買取でトータルコストが安くなる可能性もあります。
そのため、幅広い方におすすめできる解体方法と言えるでしょう。
結論:ビニールハウスの解体は業者に依頼するのがおすすめ
結論として、ビニールハウスの解体は解体業者に依頼することをおすすめします。DIY経験が豊富で時間に余裕がある方や、規模の小さいビニールハウスの解体であれば、DIYを行って費用削減を図のも一つの手です。
しかし、基本的に解体作業は手間がかかり、ケガや事故の危険性も高いことから、専門の業者に任せる方が安全と言えるでしょう。ビニールハウスの解体実績が高い業者、または廃材の買取や無料引取が可能な業者であれば、気になるコストも抑えやすくなります。
複数の解体業者から見積もりを取り、自身の希望に合った業者を見つけましょう。なお、相見積もりにあたっては、Web一括見積りサービスを利用するのがおすすめです。
まとめ
ビニールハウスの処分には、「DIYで解体」「業者に依頼して解体」「売却」の3つの方法があります。状態がよく再利用できそうなビニールハウスであれば、買取業者やネットオークションなどで売却するのがおすすめです。
しかし、老朽化が激しく、買取も難しいビニールハウスの場合は、解体しなければなりません。DIYによる解体は、業者に依頼するよりもコストを抑えやすいものの、工具や技術、時間が必要なうえ、事故などの危険性も高い点がデメリットです。
一方、解体業者に依頼すれば、DIYよりも安全かつスピーディーに解体を進められるため、身体的・精神的な負担を大幅に軽減できます。したがって、ビニールハウスの解体を行う際は、信頼できる解体業者に依頼するのがおすすめです。
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